パパの手料理、おいしいけれど ママは毎日大変

2015/1/19

女と男のいい分イーブン

女と男はなぜ違う。職場で、家庭で、日々繰り返されるこまごまとしたすれ違いをテーマに、読者の皆さんも一緒に語り合いましょう。今週のお題は「パパの手料理」です。

損な役回りにイラッ

アラフォー既婚

 「きょうのごはんは何?」 子どもにメニューを問われるのが嫌なときがある。例えば筑前煮とブリの照り焼きといった場合。「ええ、やだー」という答えが返ってくるのが目に見えているからだ。

栄養バランスを考え、魚や野菜など様々なものを食べさせようと考えている。なのに「やだー」とは。しかも出されたものを平気で残す。

「もう食べられない」などと苦しそうな表情までつけているが、肉類はきれいに消えており、残るのはブロッコリーやピーマンなど嫌いな野菜類ばかり。「残してはだめ」「半分だけ食べるから、もういいでしょ」といった攻防を何年繰り返しているだろう。

一方、夫はずるい。日曜日に進んで作るのはありがたいがピザ、鶏の照り焼き丼、ロコモコなど基本はこってりした味付けの一皿モノ。野菜が少なく、脂肪と炭水化物が多い。明らかに子ども受けを狙っていて、実際に子どもたちは大喜びで平らげる。

子どもたちも味をしめ、最近は夫に「ねえパパ、ピザが食べたい。おいしいもん」などとリクエストする。何だ、この蜜月関係は。私がサラダを加えると「ママは疲れてるでしょ、休んでたら?」。カルシウムは足りていると思うが、損な役回りに腹が立つ。

休日シェフは得しすぎ?

バブル世代既婚

家族の健康を預かる妻の料理は野菜たっぷりで栄養バランスにも気を配っている。分かっているし、素直に感謝もしている。だからこそ男の料理はこってり感やボリュームを追求できる。数種のチーズを加えた休日の豪華ピザ、具材てんこ盛りのスペシャルラーメン……。一皿モノや丼物が多いけど、男めしはそんなものでしょ。でも手際は悪くないし、味には結構こだわっているつもり。

イラスト 松川 久美

栄養も大事だけど、家族が集う食事は「おいしく、楽しく」が一番だ。食が細いうちの子の箸が僕の料理で進むのは実証済み。もりもりと食べる満足感を子どもに経験させるのも立派な食育だと思う。それに正直言えば、前夜から材料を仕込んで料理するのはストレス解消にもなる。

妻が気にかけている栄養の偏りも、1回の食事としてはバランスが悪くても、1日3食や1週間で帳尻が合えば大丈夫という話を聞いたことがある。あまり神経質にならなくていいんじゃないかな。

ただ、苦手な食材や嫌いなメニューを押しつける役回りを押しつけるのは忍びない。僕の料理で子どもの笑顔が出ても、妻が無表情になるのではね。どちらが料理しても後片付けはほぼ僕が引き受けているけど、不足かなあ。