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ブームの予感(日経MJ)

メロンパンの皮、ギョーザの中身…そこだけどうぞ!

2014/12/21

ヤマザキの「メロンパンの皮焼いちゃいました。」を食べる大学生(東京都新宿区)

メロンパンやどら焼きの皮、ギョーザの中身……。心の中で食べ物の「大好きな部分だけを食べたい」と思ったことはないだろうか。最近、そんなひそかなニーズに応えて、食べたい部分だけを抜き出した「好きだけ」食品が続々登場している。好きだけ食品の広がりを追った。

「メロンパンは皮の部分がメーンの『具』だから、ここだけ食べられるのは好き。しっとりしていておいしい」。東京・新宿の大学2年、浜地優花さん(20)の周りでは、山崎製パンの「メロンパンの皮焼いちゃいました。」(76円)が話題になっている。自身も、ツイッターなどで評判になっているのを知って食べてみた。

友人たちからは「皮だけだとアイスのフタだけなめるようなもの」という意見もあったが、「自分の食べたいところだけ食べられるのはアリ」との声が多い。浜地さんも「グラタンだってチーズの皮部分をいっぱい食べてみたい。こういう皮だけの商品をシリーズ化してほしい」と肯定派だ。

この商品、山崎製パンがメロンパン好きな工場勤務の女性の意見を元に開発し、10月から関西で発売。インターネットやSNS(交流サイト)上で「夢のような商品」と話題になり、同月末から全国でも販売を開始した。11月だけで約1300万個を売り上げ、今も品薄状態が続く。

「皮だけスイーツ」はほかにもある。横浜文明堂(横浜市)の喫茶店「文明堂茶館ル・カフェ」では、焼きたてのどら焼きの皮に、あんを挟まず食べる「パステル」(1枚180円)が好評だ。甘すぎず、ふんわりとした食感は和風のパンケーキのようで、付け合わせのクリームがよく合う。

焼きたてがおいしい「パステル」は注文を受けてから職人が1枚ずつ焼き上げる(横浜市中区の文明堂茶館ル・カフェ)
どらやきの皮に好みで生クリーム、バター、シロップを付けて味わう「パステル」(横浜市中区の文明堂茶館ル・カフェ)

同社によると、あんが苦手な人向けに以前から販売されていたが、最近は若者を中心に売り上げが伸びている。デパートなどの店頭ではパッケージに包んで販売し、すぐに売り切れるほどの人気だ。

昔から、天ぷらそばの「そば」を抜いた「天抜き」は、そば店の「隠れメニュー」として食通の間で人気だった。インターネットの掲示板には、菓子だけでなく「ケンタッキーフライドチキンの鳥の皮」「カップヌードルの肉」など、総菜の好きな部分だけを食べたがる人の書き込みも少なくない。

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