ばな奈・たまご…東京土産 定番の持つ強み
2014年、開業60周年を迎えた大丸東京店。食品を扱うエリアを「ほっぺタウン」と名付け、和・洋菓子は1階と地下1階の2フロアで展開している。東京駅と直結しているため、空港や鉄道の売店で見かける東京土産として有名なブランドが多い。注目したのは、1階と地下1階に2店舗出店している「東京ばな奈」。品揃えが豊富で、どの商品もイラストを使ったパッケージデザインで統一しているのが特徴だ。
1992年に羽田空港で発売を開始した「東京ばな奈」。意外にも百貨店への出店は大丸東京店のみだ。東京土産として定着したバナナカスタードクリームを包んだ定番のスポンジケーキのほかに、パイやクッキー、バウムクーヘンなどラインアップが豊富だ。写真はバナナクリーム入りのチョコレート「東京チョコばな奈 見ぃつけたっ」。ブランドの象徴でもあるリボンを付けたバナナのイラストを多数描いた。
蓋を開けたところ。個包装も外箱と同じバナナのイラストで統一。外箱のサイズは、横26.5センチ×縦13センチ×厚さ2センチ。個包装の中は銀紙で包んだチョコレートが1本入っている。
大丸東京店では、生菓子タイプの商品も販売している。写真はバウムクーヘンのパッケージ。リボンを付けたバナナのイラストに合わせて、バウムクーヘンもイラストで描いた。蓋を開けたところ。直径15センチほどのバウムクーヘンが1つ入っている。
東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店1階・地下1階
営業時間:10時~21時(土・日・祝10時~20時)
http://www.tokyobanana.jp
「銀座たまや」は、2001年に東京駅構内のキヨスクで「東京たまご ごまたまご」の発売を開始し、2002年に東京・銀座に路面店をオープン。百貨店への出店は大丸東京店のみで、主な販路は東京近郊の新幹線停車駅や空港、高速道路のサービスエリアなど。写真は、大丸東京店のみで販売する人気商品の「大丸東京店限定 詰め合わせ」を包装した状態。
蓋を開けると、「東京たまご ごまたまご」(左上)が4つ、「ごまたまごプリン」(左下)が1つ、「ごま ひとひら」(右上)と「紫いも ひとひら」(右下)が各3枚入っている。
「ごま ひとひら」(左)と「紫いも ひとひら」(中)は、花びらをかたどった焼き菓子が各1枚入っている。個包装にも花びらの絵柄を描いた。「東京たまご ごまたまご」(右)は、黒ごまのペーストと黒ごまあんをカステラ生地で包み、ホワイトチョコレートでコーティングした卵型の菓子。和紙のような質感の個包装に1個入っている。
「ごまたまごプリン」をパッケージから出したところ。卵をモチーフにしたイラストを描いた多面体の外箱に、卵そっくりなプラスチックのケースが入っている。サイズは直径5.5センチ×高さ7.5センチほどで、一般的な卵より大きい。
東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店1階
営業時間:10時~21時(土・日・祝10時~20時)
http://www.tokyotamago.com
(ライター 西山薫)
[日経デザインPick's 週刊!人気デパ地下パッケージ2014年10月14日掲載]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。