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増えるか工学系女性「コウジョ」 まだ全体の1割

2014/8/4

 理系の女性、いわゆるリケジョの活躍が注目されている。だが学生の4人に1人が女性の理学分野に対し、工学分野は1割を超えた段階。企業でもようやく工学系女性の活用が始まったばかりだ。技術者や建設現場での施工管理者など、「コウジョ」は増えるか。
都市型の免震装置をチームで開発した新居藍子さん(横浜市の大成建設技術センター)

 横浜市戸塚区の大成建設技術センター。実証棟の地下で免震装置を点検するのは防災研究室の新居藍子さん(32)だ。京都大学工学部建築学科の修士課程を修了し、2006年に入社した。振動制御チームの一員として揺れ幅が少ない都市型の免震装置を開発した。

■やりがいある

 「女性ゆえのハンディを感じたことはない。子育てしながら働く先輩もいる。大学での研究が、企業での具体的な成果につながるのはやりがいがある」と話す。

 同社人材いきいき推進室の塩入徹弥室長によれば、技術系の女性基幹職採用を始めたのは03年。07年から本格採用に踏み切った。それまで女性を採用していなかった施工管理部門も門戸を開放。現在、海外も含めて建設現場で働く女性は70~80人に達する。設計部門では150人、研究部門でも25人が活躍している。

 「業界を取り巻く環境は厳しく、優秀な人材を確保するには性差にこだわっていられない。入社してくる女性はやる気も能力もある」と塩入室長。建設現場では経験を積むため、男性同様に夜勤もこなす。「今後は出産・育児との両立をどう支援するかが課題」だ。

 自動車部品大手のデンソーは昨年、20年までの長期方針で女性活躍を掲げた。今年1月には専任のダイバーシティ推進室が発足。女性技術者の採用強化とキャリア支援を目指す。「かつては自動車メーカーの要望通りに部品を作ればよかったが、今年は自ら最終ユーザーの要望をくみ取り環境や安全に配慮した製品を作る必要がある。多様な人材は企業が勝ち残るために欠かせない」(新屋敷博之DP―ダイバーシティ推進室長)

 女性技術者はすでに男性と肩を並べて活躍しており、リチウムイオン電池や吸気圧センサーの開発に携わる女性もいる。だが、技術系総合職に占める割合はまだ2%だ。

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