2021年の新作時計を集めた国内最大級の時計催事「三越ワールドウォッチフェア」が日本橋三越本店(東京・中央)ではじまった。1998年から続けて24回目となる。
見どころの1つが「トゥールビヨン」の特集だ。ブレゲ、ブランパン、モリッツ・グロスマン、ラング&ハイネなど、最新のトゥールビヨンを搭載した洗練された新作の数々が並ぶ。
トゥールビヨンとは最高級機械式時計に用いられる複雑機構のことで、一定のリズムを刻む部品一式を「キャリッジ(かご)」に収めて丸ごと回転させることで、時計の「姿勢差」による狂いを相殺する仕組みを指す。
トゥールビヨンは1801年に時計ブランド、ブレゲの創設者でもるアブラアン-ルイ・ブレゲが発明した。今年で220年となることから、フェアでクローズアップする。
メイン会場となる6階のほかに、1階ではセイコー創業140周年を記念した特別展を開催。歴史的なタイムピースやスポーツ競技で用いられる計時システムなどを展示している。
また1階でショパールは文字盤でダイヤモンドが動く「ハッピースポーツ」のカスタマイズが楽しめるポップアップを設けた。
7階では「時計を楽しむ暮らし」をテーマに、「エルウィン・サトラー」「ウルゴス」の珍しいクロックをインテリアとともに提案。高級家具の松創が手掛けたウオッチワインダー(時計のゼンマイを巻き上げる機器)もある。
また、ウブロは特設ブティックを設置。元サッカー選手のペレ氏や元陸上競技選手ウサイン・ボルト氏らのサイン入りユニホーム、歴代のスペシャルウオッチが空間を彩る。「三越ワールドウォッチフェア」は8月30日まで。