ハイアット セントリック 銀座 東京の開放的なライブラリーラウンジ。壁画アートやラグの活版文字のモチーフなどかつての面影が随所に

館内のアートワーク作品探し楽しむ

名だたるブランド店や老舗店が並ぶ東京・銀座の並木通り。その一角に位置するのがハイアットのライフスタイルホテルブランド「ハイアット セントリック」のアジア1号店となった「ハイアット セントリック 銀座 東京」だ。

ブランドコンセプトは、街の魅力を体験するための旅の拠点。新しい発見に満ちた冒険の旅へ誘うためのホテルといっていい。もともとこの場所は新聞社が社屋を構えた場所。ホテル内はその当時にオマージュを捧げるようなデザインがいくつも見受けられる。

ホテル外壁の小さなホテル名サインもその一つ。活版文字を模したブロックで描かれ、1階のエントランスは銀座の今を撮影したフィルムを元にしたアートワークや活版文字の母型による銀座の地図が彩る。クリエーティブなホテルや店舗などを数多く手がける赤尾洋平氏率いるSTRICKLANDによるデザイン、というのもうなずける。

ダイニングがある3階とレセプション、ロビー、ライブラリーラウンジを備えた4階は、一部が吹き抜けになっており、ホテル名を活版文字デザインで大胆にあしらった壁面アートが目を引く。ライブラリーラウンジの天井を飾るのは輪転機をモチーフにしたライト。壁や階段などに隠されたアートワークを探し出すのも楽しい。

ダイニングでは、新旧のファッションアイテムをインテリアに取り入れ、並木通りに面した開放的なテラスからは銀座ならではのファッションやランドスケープが楽しめる。

客室のふすま絵に描かれた銀座曼荼羅。銀座のモチーフが緻密なイラストになっている

各階ごとにデザインが異なり、客室は全5タイプだが、銀座の街のイラストが描かれたふすま絵は各室にある。モダンな中に、床の市松模様や木の家具などが古きよき銀座が持つ上質感や懐かしさを感じさせてくれる。今も昔もハイセンスな街で、オーセンティックかつトレンドの中心地・銀座。その土地柄と歴史をしっかりと体感できるホテルになっている。

新型コロナウイルス感染症の影響で、思うに任せぬ日々が続いているが、一段落した暁にはぜひ一度、足を運んでみてほしい。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。