Windowsにクラウド版 会社のシステムを自宅で安全に

日経PC21

マイクロソフトは2021年8月2日、企業向けの新サービス「ウィンドウズ365」の提供を始めた(図1)。クラウドサービス上に、ウィンドウズ10や11(予定)が動く環境(仮想マシン)を用意する。ユーザーは自分のパソコンなどからこれを遠隔操作して使う(図2)。

図1 8月2日に提供が開始された「Windows 365(ウィンドウズ365)」の公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/windows-365)。「Cloud(クラウド)PC」と呼ばれる「仮想マシン」でウィンドウズを利用できる新サービスだ。導入規模や仮想マシンの仕様(CPU数、メモリー/ストレージ容量)に応じたプランがあり、大企業向けのプランは1ユーザー当たり月額2720円(税別)から
図2 マイクロソフトのクラウドサービス基盤「Azure(アジュール)」上に仮想マシンを用意。ユーザーは端末からそれを遠隔操作して、ウィンドウズやアプリを実行する。いわゆる「仮想デスクトップ」の技術を応用したものだ。端末側でウェブカメラやマイク、プリンターなどを使用することもでき、設定により仮想マシンと端末との間でファイルをやり取りしたり、データをコピペしたりすることも可能だ

一般に「仮想デスクトップ」と呼ばれる機能をクラウドで提供するもので、同社は「クラウドPC」と表現している。

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