アニメ「SonnyBoy」 学校が異次元漂流、中3の群像劇

日経エンタテインメント!

7月より放送・配信中のオリジナルテレビアニメ『Sonny Boy』。いつもと変わらないはずだった夏休み――中学3年生の長良、希、瑞穂、朝風ら36人は、登校日に学校ごと異次元に放り出され漂流生活を余儀なくされる。超能力に目覚める生徒も現れるなど突然変わってしまった謎だらけの日常を前に、少年少女は何を思い、どう行動し、どこにたどり着くのか。

突如として異次元を漂流し始めた中学校に取り残された36人の生徒たちによるサバイバル生活を描く。ランダムに発現していく様々な超能力、次々と新たな場所に移動していく学校。そこで生まれる生徒同士の対立や不信や嫉妬のなかで、人生に諦めを感じていた主人公の長良が取った選択とは。制作はマッドハウス。TOKYO MX他で放送中。dアニメストア他で配信中 (C)Sonny Boy committee

本作で監督と脚本、原作を務めるのは『ワンパンマン(1期)』の夏目真悟。

オリジナルアニメ制作にあたり、「自分の好きなものを落とし込んでいった」と言い、「子どもの頃読んだ『十五少年漂流記』『トム・ソーヤーの冒険』といった冒険小説の系譜を入れつつ、中学生くらいの少年少女による青春群像劇を作りたいと思った」と話す。

夏目真悟(なつめ・しんご) 1980年生まれ、青森県出身。アニメーション監督、アニメーター、演出家。上記以外の監督作は『ACCA13区監察課』(17年)など

「少年が成長する物語の始まりと終わりの過程、ひと言で言うと“通過儀礼”を描きたかったんです。15歳くらいって人格形成上1番多感な時期で、大人以上子ども未満の変換点でもあると思っているので、ずっとやってみたかったんですよね」

実際に15歳前後の学生たちにアンケートやインタビューを行い、今どきのリアルな声も反映。さらにアニメでやるからこその超能力といった様々な要素を盛り込み、シナリオを完成させたと言う。

「社会のルール、不条理とも言えるそれらを前にキャラクターたちがどういう選択をするのか。少年と少女の出会いの物語だと感じる人も、友情や特殊空間での超能力に興味を引かれる人もいるかと。たくさんの要素の断片を切り取りながらつなげて、最後にそれが1つにまとまっていく。いろいろな感じ方がある作品だと思います」

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キャラクターデザインは江口寿史
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