2021/8/18

ビリギャルもう1回勉強するよ

ATSU いや、いい方ですよ。ヴァーサントはネーティブでも満点とれない場合もあるようです。日本人の平均点は38点だそうです。留学や海外赴任の経験者、(英語検定試験の)TOEICでハイスコアの人が主な受験生ですから、初回で6割近い点数はまずまずでしょうね。

「PDCAを回すように効果的な学習法を心がけたらいいと思います」とアドバイスするATSUさん(写真右)

小林 約1年前に留学を決めたんですが、そのときの私のスピーキング力はもっとひどかった。ユーチューブの収録時に、坪田先生に英語で「What do you do for living?(仕事は何ですか)」と聞かれているのに、私は「I am speaking」と何度も連呼してしまいました。講演の仕事をしていたので、それを伝えたくて、でもどう言えばいいのか分からなかったのです(笑)。

ATSU 最初は誰でもそんなものです。そもそも日本人は受験英語ばかりやってきたので、大半の人は英語がうまくしゃべれません。小林さんの場合、ライティングに加え、リスニングとスピーキングのスコアを伸ばせば、105点ぐらいは短期間で獲得できます。

ビリギャルに後ろめたさ 生き生きした子供を増やしたい

小林 本当ですか。実はずっと、単なる「ビリギャルのモデル」でいることに、どこか後ろめたさというか、ここままじゃだめだと思っていました。どうせなら一流の場所で学びたい。もっとしっかり勉強して、自信もつけて、日本に帰って来たい。そして、子どもたちの未来に貢献できる人になりたいんです。

ATSU いいですね、僕でもできる限りをお手伝いしたい。僕はオーストラリアの大学院に留学後、現地のデロイトで会計士になりましたが、同時にユーチューブで英語学習メディアもやっていました。日本の英語教育は実用性に欠ける部分も多いので、本当に使える英語の普及をサポートしたかったのです。それが今のビジネスになりました。小林さんは、米国に留学して将来はどんな仕事をしようと考えていますか。

「ワクワクする子どもたちを増やしたい」と語る小林さん

小林 生き生きした子どもを増やしたい。好きなことを好きって言える子どもが増えるように、ワクワクを一緒にさがす手伝いがしたいのです。受験、偏差値、学校のテスト……生徒たちは素直にひたむきに、それらに答えようと努力して、でもなかなかできず葛藤しています。そして、「ワクワクするものなんてない」と言うんです。小さかった時は、たくさんあったはずなのに。

大人が子どもたちにできることは、「大人こそ学び続ける」という姿を見せることだと思います。それが、一番の英才教育だと信じています。ビリギャルがまた挑戦する姿を、後輩たちに見ていてほしいです。なんとか英語力を上げて、年末には大学院に出願したい。もう一度夢に向かってがんばります!

(文・構成 代慶達也)