ダイヤルでフィット感を調節 臭いも軽減
東京のJR高円寺駅近くにあるセレクトショップ「Lampa(ランパ)」(杉並区)店主の遠山勇氏にも話を聞いた。紹介してくれたのは、日本発ブランドSuicoke(スイコック)の一足だ。

「フィット感を調整するダイヤルがアッパーに搭載されています。どこか近未来的な見た目も魅力ですね。機能性とデザイン性を両方兼ね備えた機構と言えると思います。ソールは抗菌仕様で、長時間履いても臭いが気になりません」
存在感のあるダイヤルは機能性だけでなく、デザインの意匠としてもユニークだ。コーディネートへの取り入れ方も遠山氏に聞いた。


「最新の機能素材を使ったアイテムや、ハイテク感のあるデザインのアイテムが合わせやすいと思います。もちろん素足でも使えますが、やや丈の短い靴下を合わせるのもおすすめですね。コーディネートが落ち着いた印象になりますよ」
店頭でも根強い人気 老舗の個性派エスパドリーユ
「デザイン性も大事ですが、やはり履き心地にもこだわるべきだと思います。鼻緒やアッパーのフィット感や、足をホールドしてくれるかかとの有無にも注目しながら選びたいですね」
そう語るのは「EDIFICE(エディフィス)」新宿店スタッフの三浦健司氏だ。店頭で人気の商品としてLa Manual Alpargatera(ラ マヌアル アルパルガテラ)の一足を紹介してくれた。

「スペインのバルセロナ発の老舗ブランドが手がけたエスパドリーユ(甲にキャンバス地などを使い、底にジュート=黄麻=素材を使った履物)です。かかとをしっかり支えてくれる形状で、とにかく履き心地がいいです。また、一般的なエスパドリーユとは異なる、ひもを編み上げたようなデザインもポイントですね。人とかぶりにくく、足元をスタイリッシュに見せてくれます」

職人によるクオリティーの高い作りや個性的なデザインに根強いファンも多いようだ。


「このブランドを目当てに訪れるお客様もいらっしゃるくらいです。ややクセがあるデザインですが、黒という色味のためか、意外とコーディネートにも取り入れやすいんです。淡い色味のシャツや、ワイドスラックスに合わせて夏らしく履きこなしてほしいですね」
文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)

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