2021/6/28

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正答が多かったベスト5

日本語由来のカタカナ語も

日本語には、外来語ではないのに主にカタカナで表記する言葉がたくさんある。辞書編集者の神永曉さんによると、日本語をカタカナ表記する明確なルールはない。「他の言葉と区別して強調したいという意識が働いて」カタカナ表記することが多いという。「特殊なニュアンスや語感を持たせる用法が一般化し、定着してきたと思われる」(日本語教育研究所)

<名詞> ポンコツ、ガチ、ネタ、ベタ、コツ、メリハリ、チラシ、シカト、アッパレ
<動詞> モテる、バレる、テンパる、ビビる
<外来語と間違いやすい言葉> グッスリ(グッド・スリープの略ではない)、グル(グループの略ではない)、チャック(巾着のもじり)
<漢字とカタカナの組み合わせ> 特ダネ、恋バナ、激ヤセ、ヤミ金、夏バテ

古い言葉ほど日本語化

英語以外の外来語はポルトガル語が最も早く日本に伝わった。江戸時代以前の16世紀中ごろには鉄砲とともに伝来したといわれ、タバコ(煙草)、カッパ(合羽)、カルタ(歌留多)、コンペイトウ(金平糖)など漢字の当て字やひらがなで表記する言葉も多い。クイズでは6語(パン、バッテラ、タバコ、カルタ、カステラ、カッパ)を入れたが、いずれも正答率が高かった。

ポルトガル語の後に日本に伝わったオランダ語にもガラス(硝子)、カン(缶)などの漢字で書く例がある。「近年までは外国から来た普通名詞は、漢字で書くことが好まれた」(辞書編集者の神永曉さん)という。

今回のクイズでは主に明治時代以降に伝わり、カタカナ表記だけのロシア語やオランダ語が語源の言葉が難問に並んだ。語源を知ると、その言葉の歴史や背景がわかりおもしろい。今回の5カ国語以外では、ワクチン(ラテン語)、ロボット(チェコ語)、ペテン(中国語)などがある。正答率は男性よりも女性、とりわけ50代、60代の女性の正答率の高さが際立っていた。

■ランキングの見方 外来語と選択肢。数字は正答率。イラストは金子重人。

■調査の方法 NPO法人・日本語教育研究所と辞書編集者(元小学館辞典編集部編集長)の神永曉氏の協力で、語源がわかりにくい外来語を30語選定。6月初旬、インターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、全国の20~60代の男女1000人(各世代とも男女同数)に解いてもらった。

(大久保潤)

[NIKKEIプラス1 2021年6月26日付]