野菜を育ててみたい

高校時代に体育祭などのドキュメンタリーを撮ったことから映画制作に興味を持ち、早稲田大学で是枝裕和監督の授業を受けた小川さん。監督として映画祭入選を続ける一方で、役者としても活躍。最近では小説の出版やコラムの連載なども行い、執筆業でも才能を見せる。

「私は仕事のために生きるというより、生活を大切にして、そのために働きたいというタイプ。だから撮影で寝られない日が続いたりすると、自分を保つのが大変です(笑)。執筆業も締め切りが重なると大変ですけど、自分のペースでできるので、私の気質に向いているかもしれない。これからも仕事と暮らしの適度なバランスを保ちながらやっていけたらいいなと思ってます」

今、欲しいモノも、暮らしを豊かにする道具だという。

「コロナ禍に花を育てるようになったので、次はガーデニングや、プランターで野菜を育ててみたいです。野菜、好きなんですよ。胃が弱いのか、肉を食べるとすぐに胃もたれしちゃうので(笑)。野菜は、昔から好き嫌いもないです。

あとは……旅行がしたいですね。私は一人旅が好きで、高校生のときに沖縄で買ったうつわを、今も大切に使っていたりするんです。そんなふうに、旅先で工芸品を買って、思い出付きで大事にしていくようなことを、またできたら。コロナが収束したら、早く旅に出たいですね」

小川紗良 1996年生まれ、東京都出身。早稲田大学に通いながら役者、監督として台頭。監督作品がゆうばり国際ファンタスティック映画祭やぴあフィルムフェスティバルなどで入選を果たす。2019年に大学を卒業。同年、NHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演。20年は本広克行監督の映画『ビューティフルドリーマー』で主演を務めた。主な出演映画に『ウィッチ・フウィッチ』『聖なるもの』(いずれも18年)、出演ドラマに『フォローされたら終わり』(19年)、『ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情』(21年)などがある。
(c)2021東映ビデオ

海辺の金魚

身寄りのない子どもたちが暮らす家で育った18歳の花(小川未祐)は、そこで暮らせる最後の夏を迎えていた。そこに8歳の少女・晴海(花田琉愛)が入所してくる。かつての自分を重ねた花は、晴海と過ごすうちに今までに無かった感情が芽生えてゆく。

監督・脚本・編集・小川紗良 出演・小川未祐、花田琉愛、芹澤興人、福崎那由他、山田キヌヲ 全国順次ロードショー中

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)