――体を絞ってからスーツの好みは変わりましたか。

「トレーニングの結果、経営者層が好む(コンサバティブな)ラグジュアリースーツが似合う体形ではなくなりました。そこでドルチェ&ガッバーナ、グッチ、ディオールといった細身のラグジュアリースーツをちょっと直して着るようになりました」

オーダースーツ 裏地で遊ぶ楽しみも

――ご自身のスーツにも革新が起きたんですね。それにしてもドルガバとは、インパクトがあります。

「圧倒的に多いのがドルガバのスーツです。香水もドルガバが好きです。歌がヒットして有名になりましたが、無くなってしまうと困るなあ(笑い)。ドルガバやグッチがなぜ好きなのかといいますと、おしゃれであること、オンオフ両面で使えること。一見アバンギャルドに思うかもしれませんが、スーツは落ち着いたものもたくさんあって、素材もユニークです。僕はお尻が小さいんですが、モード系スーツでは一番スリムだったのがディオールです」

ドーメルの生地を使った格子模様の紺のスーツの裏地は赤。コントラストが美しい。ネクタイはエトロ

――その後、オーダーを好まれるようになった理由は。

「イタリアのサイズでいいますと、太っていたときは50までいってしまいました。トレーニングをはじめて48、46とダウンして、絞りきった時が上下ともに44。そうしてモード系スーツを着ていたのですが、その後筋肉をつけ始めると上は46、下が44という体形になりました。さすがに既製服を全部修正するのもどうかと思うようになりまして」

――オーダーならではの楽しみが見つかりましたか。

「会議室で、テーブル半分くらいに生地などを広げていただいて、新作の解説を聞きながら選びます。今着ているスーツのように裏地で遊ぶのも好きです。シャツは基本的には白ですが、クレリックシャツや柄が入ったシャツも着ます。ボタンをピンクにしてみたり、ボタンホールを変えてみたり。カジュアルスタイルのときはTシャツやポロシャツも着ますけど、我々の世代でありがちな、ゴルフウエアのようにならないよう気をつけています。でも体形をシェイプアップしていると、それほどいいものを着なくても、いいものに見えてしまうという効果はありますね。自分が着ているカジュアル服は、長男も次男も着ることができます」

尻ポケットにイニシャルの刺しゅう。ベルトはペイズリー柄のエトロ。何ともおしゃれ
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