転職で年収増やす 3つの軸の掛け合わせがポイントキャリアメンター 藤原淳さん(下)

転職支援サービスを運営する藤原さん
転職支援サービスを運営する藤原さん

転職支援サービス「wami career(ワミキャリア)」を運営するWAMIの代表で、キャリアメンターの藤原淳さん。会社員時代は20代前半の年収を30代後半には約6倍に伸ばした。転職をキャリアアップにつなげていくためには「3つの軸の掛け合わせ」を意識していくことが重要だと指摘する。

(上)転職4回で年収6倍 仕事観変えた初戦惨敗からの教訓

専門スキルは「法律」「会計」などに限らず

――転職で年収アップを実現するためには何を意識すべきですか。

「専門分野のスキル」「英語での実務経験」「マネジメント経験」の3つを掛け合わせていくキャリア戦略は私だけでなく、多くのビジネスパーソンにとって有効だと思います。専門分野のスキルは必ずしも法律や会計などの知識を指すわけではありません。バックオフィスの経理や人事、営業、マーケティングといった日々取り組んでいる仕事でのスキルのこと。自分の市場価値を形成する上での要です。

例えば、営業職の人が新規顧客を開拓し、目標を大きく上回る売り上げを達成した実績を持っているとします。しかし、転職市場ではその成功を「他の会社や環境でも再現できる」と納得感のある形で示せなければ、専門分野のスキルとして認められません。

つまり、新規開拓した顧客の数や売り上げは実績を見定めるために必要ですが、「置かれた状況から、課題をどう洗い出したのか」「その結果、何を考え、どう行動したのか」というプロセスを説明できるようにしておくことが大事です。

優秀な働きぶりをしているにもかかわらず、ここの分析や伝え方の工夫が不十分で、損をしている人は多い。日ごろから「自分として課題にどうコミットしていくのか」という視点を持たないと、他人や環境任せの姿勢になってしまい、実績にもつなげにくいでしょう。

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