家計の節約にもなるSDGs 暮らしの中でできること

2021/5/13
写真はイメージ=PIXTA
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SDGs(エスディージーズ)という単語、最近ではテレビ番組でも特集を組むようになったので耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。でも実際にはSDGsが何なのか、また私たちは暮らしの中でどのように関わればいいのか、分からないという方も多いかと思います。

実は、暮らしの中にSDGsを取り入れると、節約にもなるのです。このコラムで紹介してきた節約ワザのいくつかは、SDGsにつながるもの。今回は家庭でできるSDGsについてご紹介します。

SDGsって?

まず、SDGsとは何なのか。英語のSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。これは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連の加盟国193カ国が2030年までに持続的でよりよい世界を目指す国際目標です。

SDGsは17のゴール(目標)と、それぞれ達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

17の目標とは以下のとおり。

1、貧困をなくそう

2、飢餓をゼロに

3、すべての人に健康と福祉を

4、質の高い教育をみんなに

5、ジェンダー平等を実現しよう

6、安全な水とトイレを世界中に

7、エネルギーをみんなに そしてクリーンに

8、働きがいも 経済成長も

9、産業と技術革新の基盤をつくろう

10、人や国の不平等をなくそう

11、住み続けられるまちづくりを

12、つくる責任 つかう責任

13、気候変動に具体的な対策を

14、海の豊かさを守ろう

15、陸の豊かさも守ろう

16、平和と公正をすべての人に

17、パートナーシップで目標を達成しよう

普段の暮らしの中で何をすれば?

では実際に私たちの暮らしの中で何を意識すればいいのでしょうか。17の目標のそれぞれに多かれ少なかれやれることはありますが、個人で始めやすいのは12番目の「つくる責任 つかう責任」や13番目の「気候変動に具体的な対策を」ではないでしょうか。12番目は廃棄物を減らすなどして消持続可能な消費と生産のパターンを推進すること、13番目は温暖化ガスの排出が原因となる地球温暖化、世界各地での気候変動やその影響を軽減することを目指すものです。

それでは、これらの目標に対して私たちが暮らしの中でできる具体的な例をあげてみます。

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