清潔な瓶にクコを入れて酒を注ぎ、蓋を閉めるだけで完成だ。飲みごろは漬けてから2週間後だが、保存期間は半永久という。氷砂糖を加えることで素材の抽出が促進されるが、糖分を控えるために砂糖抜きのレシピを薦める。

つけ込む酒はホワイトリカーと呼ばれる甲類の焼酎が基本で、アルコール度数は35度が最適だ。無味無臭で癖がなく、素材本来の味を生かしやすい。他にもウイスキーやウオッカ、ラム酒、テキーラなどを使い分けて風味の違いを楽しめる。酒税法上、穀物やブドウは混ぜず、20度以上の酒を使うなど注意も必要だ。

ヨモギやウコン、シソなどの素材は体に良さそうなものばかり。酒に漬けず、そのまま食べた方が良いのでは?桑江さんは「『酒は百薬の長』の言葉通り、適量の飲酒は体を温めたりストレスを発散したりする効果がある」と話す。水や茶に比べてアルコールには素材の成分が溶け出しやすく、苦みなど癖のある素材でも酒に溶けた成分を薄めて飲みやすくしやすいという。

右からチンピ(ミカンの皮を干したもの)、海馬(タツノオトシゴ)、バオバブ(アフリカなどの木)。変わり種だが乾物専門店などで入手できる

完成した酒は適量を心がけ1日35~40ミリリットルを目安に飲む。ストレート、ロック、またはジュースなどを180ミリリットルほど混ぜて飲むのも良い。

記者もクコ酒を初めて飲んでみた。まずはストレートで。赤い実が沈む酒は薄い黄金色で、甘い香りがほのかに漂う。飲んでみると舌触りがまろやかで想像以上に甘みがある。次にグラスいっぱいの氷とトニックウオーターで割ると、クコの風味が残るカクテルになり、さらに飲みやすい。

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