唐揚げヘルシー&カラッ 油で揚げないエアーオーブン
連載 家電サラブレッド流モノクッキング
家にいて、鶏の唐揚げが無性に食べたくなることはありませんか? 僕はあります。とはいえ、鶏肉を買ってきて、揚げるのは正直少し面倒です。揚げるまでの手間だけでなく、揚げたあとの油の処理も大変ですし……。
こんなとき、「家電サラブレッド」としてお薦めしたいのが、冷凍の唐揚げです。コンビニやスーパーの冷凍食品コーナーで販売されています。これを買っておけば、いつでも食べたいときに唐揚げが楽しめます。
みなさん、冷凍の唐揚げはどのように温めていますか? おそらく多くの人が「電子レンジでチン」していると思いますが、この方法、僕はあまりお薦めしません。電子レンジで温めると、どうしてもベタッとしてしまうんですよね。やっぱり唐揚げは、カラッと揚がっていてほしい。そこで今回は、冷凍の唐揚げをおいしく温める調理家電、レコルトの「エアーオーブン(Air Oven)」を紹介します。
冷凍唐揚げがカラッと揚がるノンフライヤーの実力
エアーオーブンは、いわゆる「ノンフライヤー」と呼ばれる調理家電の一種です。ノンフライヤーとは、油を使わずにフライドポテトや唐揚げ、天ぷらなどの揚げ物ができる調理家電のこと。一番の魅力は「誰でも簡単に使える」ことですが、ヘルシーな仕上がりになるというのも大きなメリットです。ぼくは個人的に「ヘルシーなジャンクフード」と呼んでいます(笑)。「唐揚げは食べたい、だけど太りたくない」という人にお薦めの家電です。
エアーオーブンは、揚げ物はもちろん、ローストやグリル、ベイクなど、さまざまな調理方法に対応しているので、1台あると重宝します。コンパクトなボディーで、置き場所の広さはA4サイズにほぼ収まるので、キッチンで邪魔にならないのもうれしいポイントです。
では、早速これを使って唐揚げを作っていきましょう。まずは予熱から、左のダイヤルで温度を合わせて、右で時間を指定します。最初の予熱は時間を計る必要はないので、適当にぐいっとひねればOK。このあと、緑色のライトが消えるまで待ちます。
予熱が終わったら、網がセットされていることを確認して、鶏の唐揚げを冷凍のまま投入します。だいたい15分ほどで熱々になります。カチカチと鳴るレトロな音と、唐揚げの匂いが食欲をそそります。「チン」という音が鳴ったら、温め終了です。焦げることなくきれいにできました。
唐揚げのお供といえば、フライドポテト
唐揚げだけでは物足りないという方は、フライドポテトも簡単に作れます。「唐揚げにフライドポテトなんて、太りそう!」と思うかもしれませんが、「ノンフライヤー」だから大丈夫。ヘルシーでジャンクな世界に浸りましょう。
コンビニやスーパーで売っている冷凍フライドポテトをエアーオーブンで温めるだけで、カラッとおいしく仕上がります。手順は、唐揚げの時と同じです。唐揚げを温める間に庫内の温度が上がっているので、予熱は必要ありません。バスケットに入れてダイヤルを回せば、あとは待つだけです。
今回は3人前に近い量を一度に温めてしまったので、ポテトから出た油と水分が近くのポテトに浸透してしまい、重なった部分、つまり真ん中が少しベタッとしてしまいました。全体をカラッと仕上げたいときは、1~2人分に分けて温めるのが良さそうです。唐揚げよりも2分ほど長めに設定すると、サクサク、ホクホクになります。
これで2品目も完成。2品を調理した結果、たくさんの油が下にたまっていました。添付のレシピブックによると、200グラムの冷凍ポテトをエアーオーブンで温めた場合、油で揚げたときより92キロカロリーもダウンしているとのこと。かなりのカロリーカットが見込めそうです。
唐揚げとフライドポテトをワンプレートに盛り付け、ビールを片手に、ネット配信サービスで話題の映画を楽しみました。みなさんも、ステイホーム生活を便利な調理家電で満喫してみてはいかがでしょうか。
INTECO代表。家電に囲まれて育った平成生まれの頑張らない系男子。家電コーディネーターの母からの教えで、調理家電を中心に家電に頼れるものは全て頼る、頑張らない生き方を模索中。好きなものはご飯と愛犬。好きな家電は食洗機
(構成 井上真花=マイカ イラスト Yukian)
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