日経クロストレンド

売り上げ上位商品の顔ぶれ

●かにめしまぜご飯の素(税込み648円)

山口県の井上商店が開発。炊き上がったご飯(約2合)に素を混ぜるだけで、炊き込み風のご飯になる

●ご飯にかけるギョーザ スタンダード(税込み540円)

栃木県のユーユーワールドが企画・開発し、同県の月星食品が製造した、おからやピーナツ、ニンニク、玉ネギを煮込み、ごま油とラー油と酢を混ぜ合わせた調味料。白米の上にのせて食べると、ギョーザを食べているような感覚になる

●くんせいナッツドレッシング(税込み486円)

島根県の安本産業(やすもと醤油)が開発した、薫製の香りがする珍しいドレッシング。日経トレンディと日経クロストレンドが選ぶ2020年「地方発ヒット」にも選出された

●アンソニーズポップコーンキャラメル&アーモンド味(税込み216円)

東京都の旭製菓の主力商品の一つ。1924年の創業からかりんとうを作り続け、その技術をポップコーンに応用した

●キャラいもキューブプレーン(税込み216円)

宮崎県のイートが開発したサツマイモの菓子。揚げたイモをキャラメルでコーティングし、さらに焼き上げた

●鰹節屋がつくった食べる梅ぽん酢(税込み540円)

静岡県の新丸正が開発した、梅肉と梅酢が入った調味料。ごはんやお茶漬け、豚しゃぶにも合う

売れ筋商品には、いくつかのキーワードがあるという。「自宅で『手軽に食べられる』混ぜご飯の素や、『単価が安く、数人でシェアが可能』なポップコーンやイモの菓子がよく出ています。購入目的はプレゼント用ではなく、『自分たちで食べる用』がほとんど。雑貨を買いに来られた主婦層が、子供や旦那さんのために『ついで買い』するケースが多く見られました」(升川氏)

どれほど簡単に作れるのか、かにめしまぜご飯の素を試してみた。炊飯器でごはんを炊き、炊き上がったら素を入れてよくかき混ぜるだけ。混ぜるのは2~3分しかかからず、余計な洗い物も増えないのは大きな魅力だ。できるだけ手間をかけずに、料理のレパートリーを増やしたい人に向くと感じた。

ごはんが炊けたら、炊飯器の中に素を入れてかき混ぜる
炊けてから数分で炊き込み風ご飯の完成

販売データをPB開発に生かす

ごはんもんは実験的な位置付けで、幅広い商品を扱い、客層に合った食品を調べて徐々に絞り込み始めているところだ。最大の狙いは、こうした販売データを生かしたプライベートブランド(PB)商品の開発にある。キッチン雑貨から食品まで一度にそろえば、客単価は単純計算で倍に跳ね上がる。「すでに商談を進めていて、年内には発表できそうです。新たなブランドを立ち上げるのではなく、ごはんもんの1商品としての位置付けで考えています」(升川氏)

コロナ禍で思わぬ追い風が吹いたが、そこで満足せず、顧客の特性を分析して新たに商材の幅を広げた好例だ。今後発売される3COINSのPB食品のラインアップを見れば、若い家族らの食卓の日常が見えることだろう。

(日経トレンディ 寺村貴彰)

[日経クロストレンド 2021年3月30日の記事を再構成]

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