新型コロナウイルス感染拡大が続いていますが、2021年度は渋幕・渋渋の元気で明るい雰囲気を取り戻していきたいと思います。とにかく両校には元気で明るく、エネルギッシュな卒業生が少なくありません。3月29日、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」に水ト麻美アナウンサーに代わって、岩田絵里奈アナウンサーがレギュラーに加わりました。実は水トさんは渋幕、岩田さんは渋渋の出身で、私の教え子。よく覚えています。
水トさんは、確かバレーボール部だったと思いますが、卒業後も渋幕によく遊びに来てくれています。岩田さんは在学中から、明るい子で目立っていました。当時から将来アナウンサーになるのではないかと思っていました。人気女子アナの2人も渋幕・渋渋の出身であることを意識していて、私のこともよく話題にしているみたいですね。
普通、校長は授業を担当しないので、生徒との距離が遠い。両校合わせると1学年の生徒数は500人以上います。しかし、私が中1~高3まで学年ごとにリベラルアーツ(教養)などを話す「校長講話」を通じて生徒たちに直接語りかけていることもあり、覚えている生徒は少なくありません。それに渋幕・渋渋の卒業生は、社会人になっても何かと遊びに来て、私ら先生や生徒たちと対話してくれます。いい先輩との自然な交流。そこが両校の一番の強みだと思っています。
東大合格者は計100人、海外有名大にも次々合格
コロナ禍の中での今年の進学実績は、東京大学の合格者では渋幕が67人、渋渋は33人で計100人。国公立大学医学部医学科の合格者数も多く、難関大の合格実績としては例年とあまり変わりませんでした。欧米の有力大学へも米マサチューセッツ工科大学(MIT)や米シカゴ大学、米ブラウン大学、ミネルバ大学などに合格したという吉報が次々届いています。
3月には、世界の高校生らがプログラミング技能などを競う国際情報オリンピックの日本代表4人にも、渋幕、渋渋の生徒がそれぞれ1人選ばれました。IT関連の数理情報科学の能力を競う世界大会は、6月にオンラインで開催されるそうです。このような厳しい環境下でもみんな活躍してくれています。これは生徒1人1人の努力のたまものです。
一方、学校としては当初、対面学習とオンラインのハイブリッド型授業となり、十分な対応がとれていなかったという反省があります。