「作る」から「食べる」までこれ一つでOK
鍋ややかんなど金属製の調理道具を製造している藤田金属と、プロダクトデザインユニットのTENTがコラボレーションして完成したフライパン「JIU(ジュウ)」。
一見、食器のようにみえるリム(ふち)付きの珍しいフライパンです。コンセプトは「つくる」と「たべる」を一つにする。料理を作る人の道具は鍋やフライパン、食べる人の道具は食器と、分かれていることを一つにしたいという発想から開発が始まったそうです。
食器として使えるようにするために、フライパンの周りにリムを付けて、深さも設けています。焼き入れをしているので、空焼きは不要。ハンドルも取り外せます。
取り外しがワンタッチで行えて、付けているときもおしゃれに見えるハンドルの開発が一番難しかったそうです。スライド式で簡単に取り付けられて、分解して汚れをふき取れるのがすごいですよね。木製で太めなので握り心地が良くて、手が疲れにくいのが私の気に入った点です。
これもアウトドアで使ってみたいフライパン。ひとりでも誰かと一緒でも、これ一つで賄えてしまうので便利です。
鉄フライパンは上手に使えば一生愛用できる調理道具。鉄は油になじむほど使いやすくなっていきます。育てる調理道具として一つは持っていたいですね。(談)
(文 広瀬敬代、写真 菊池くらげ)