ゴミの内容確認 傾向と対策探る

ゴミ袋代わりに使っていたレジ袋が2020年に有料となり、改めてゴミの減量を意識した人は多いだろう。ゴミが減れば、袋も少なくて済み、処理も楽だ。日本の1年のゴミ排出量は約4272万トンで、東京ドームの約115杯分にあたる。食品ロスは年612万トンと、世界食糧計画(WFP)の食料支援量の1.5倍分だ。マイクロプラスチックや食品ロスの問題を改善するには、一人ひとりの努力が欠かせない。住生活ジャーナリストの藤原千秋さんは「家庭ゴミの内容物を確認して、どういうゴミが出やすいのか傾向を探ろう」と提案する。食品が多いなら、無駄にしないよう食べきる工夫をするなど対策を考えると良い。

プラスチックのゴミ削減に向けた「プラスチック資源循環促進法案」が今国会に提出される予定だ。飲食店などに使い捨てのスプーンやストローなどの使用減を求めるほか、家庭から出るプラゴミのリサイクルを進める。政府は22年4月の施行を目指す。日常生活でゴミの減量を意識する場面はますます増えそうだ。

モニター会議特別編

家庭から出るゴミを減らすためにどんな取り組みをしているか、日経生活モニターに聞いた。すでにエコバッグやマイボトルを活用している人が多く、「以前はコンビニ弁当ばかりだったが、自炊するようになった」(30代男性)と生活習慣を見直したとの声も聞かれた。

買い物の無駄をなくせば自然とゴミは減る。「食料品を買い過ぎず、冷蔵庫がほぼ空になるまでは買わない」(50代女性)、「いらないものを買わない。いつも買い物のときは厳選している」(40代男性)などは節約にも効果があり、一石二鳥。食品ロスを出さないため「根菜は皮をむかず調理している」(40代女性)と野菜を使い切る、“始末”に知恵を絞る工夫も寄せられた。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数にした。写真は2位PIXTA提供、ほかは遠藤宏撮影。4、7、8位、日経生活モニター会議特別編のイラストは藤沢愛、鎌田多恵子。

■調査の方法 食品ロスや家事、エコ生活に詳しい専門家11人にゴミを減らす工夫や知恵を寄せてもらい、編集部で集約して合計28項目のリストを作成。専門家にアンケート調査を実施し「個人でも実践しやすい」「ゴミの削減に効果的」などの観点から1~10位まで選出してもらい、点数を編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽井出留美(食品ロス問題ジャーナリスト)▽小林祐子(パソナライフケア家事代行プランナー)▽近藤典子(住まい方アドバイザー)▽曽我美穂(エコライター・エディター)▽高橋ゆき(ベアーズ副社長)▽服部雄一郎(「ゼロ・ウェイスト・ホーム」翻訳者)▽藤原千秋(住生活ジャーナリスト)▽本間朝子(知的家事プロデューサー)▽矢野きくの(家事アドバイザー)▽山田亮(家事ジャーナリスト)▽山野萌子(花王商品デザイン作成部)=敬称略、五十音順

(生活情報部 関優子)

[NIKKEIプラス1 2021年3月13日付]


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