初めは理系クラスに進んだが、経済学部進学に切り替えた。

当時は3年次から文系・理系に分かれ、18クラスのうち4クラスが理系。中学時代は短波マニアで「電気部」に属していたこともあり、理系クラスに進みましたが、考えた末、慶応大学の経済学部に進学しました。経済学部は数学重視ということもあり、理系から進学する生徒もクラスに数人いました。

実は塾高から大学にかけて、哲学や社会思想、国際情勢などの諸問題に興味を抱き、部活を辞め、勉学そっちのけでその方面の活動にいそしんでいました。1980年代は東西の冷戦が終息に向かう局面でした。アフガニスタンから日本に単独入国したゲリラの取材に行ったり、ポーランドの民主化を進めたレフ・ワレサ氏が率いる自主管理労働組合「連帯」の学生メンバーによる講演会の司会をしたりしていました。

大学では「世界文化研究会」という大仰な名前のサークルを立ち上げ、ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーの原典を読みふけり、みんなで議論を戦わせ、ミニコミ誌を作成したり、北方領土問題を議論するシンポジウムなど地方にも頻繁に出かけたりしていました。一方で、地元木更津のレーシングチームに入り、トヨタ自動車の「カリーナ」「スターレット」などの中古車を買い、モータースポーツに興じていました。課外活動に忙しく、ほとんど講義には出ませんでした。おかげでドイツ語の講義の出欠日数不足になり、留年しました。

5年かけて大学は卒業しましたが、しばらくはモラトリアムのような状態が続きました。結局、父親の税理士事務所を手伝うことになりました。税理士がなぜ経営難のローカル鉄道の経営者になったのか、実は当社再建には多くの慶応OBの方も関わっていますが、その顛末(てんまつ)は(下)でお話しします。

(代慶達也)

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