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岩手・宮城・福島の水産加工品10選 食べて復興支援

東日本大震災の被害が大きかった東北3県(岩手・宮城・福島)は海の幸の宝庫だ。復興とともに、魚介類のうまみをとじ込めた缶詰や瓶詰も多彩に進化した。手軽におしゃれな食卓を演出できる水産物の加工食品を、専門家に選んでもらった。

■1位 燻製めひかりのオリーブオイル漬け(福島県) 660ポイント
脂のり 骨まで柔らか

福島県いわき市が「市の魚」に制定するメヒカリを使用。販売するいわきオリーブの松崎康弘さんによると、脂の強いメヒカリを干し、塩水で処理してから薫製するという手間のかかる工程を経ることで「身がしまった感じが出せる」。「オイルの香りが良くすっきりしていて、魚のうまみもしっかり感じられる」(黒瀬佐紀子さん)。骨まで柔らかく、子供やシニアにもぴったりの一品だ。

(1)いわきオリーブ(2)702円(3)メヒカリが5~6尾(4)https://www.gurutto-koriyama.com/detail/905/store.html

■2位 南三陸産 銀鮭の醤油煮缶詰(宮城県) 640ポイント
大ぶり具材で食べ応え

刺し身でも食べられる三陸の銀ザケを缶詰に。「そのままでもおいしいが、パスタや北海道の郷土料理のちゃんちゃん焼き、シチューなど何でも加工できる」(佐藤正光さん)。具材は大ぶりで「食べ応えがあり、優しい味付けなので子供も好きそう」(今泉マユ子さん)。製造元のマルヤ水産の千葉卓也社長は「缶詰にすることで、圧力鍋でじっくり煮込んだような柔らかさや味を引き出せる」と話す。

(1)マルヤ水産(2)3缶入り3200円(3)180グラム(1缶)(4)https://www.ohgle.co.jp/product/32

■3位 海女の磯汁(岩手県) 535ポイント
魚介複数 味に奥行き

磯汁は、三陸の海女たちが冷えた体を温めるために食べていた郷土料理。ウニに加え「ホタテやツブ貝など具材がしっかりしている」(島本孝枝さん)。シェフの清水崇充さんは「複数の魚介のうまみが重なり、味に奥行きがある」と評価する。製造する小袖屋の本社がある久慈の缶詰工場は東日本大震災で被害を受けた。磯汁以外にもウニとアワビを使った「いちご煮」など、郷土料理のPRに一役買う缶詰作りにこだわっている。

(1)小袖屋(2)1360円(3)415グラム(4)https://kujinokosodeya.co.jp/index.html

■4位 牡蠣(かき)佃煮(つくだに)(岩手県) 530ポイント
添加物使わず 一粒で贅沢感

宮古湾で採れた、同じサイズのカキだけを添加物を使わずに炊き上げた。製造する早野商店によると「加工品でも、市場に出荷するカキと同質のものを厳選して使っている」という。「おいしいカキがなければ出せない味、一粒で贅沢(ぜいたく)感がある」(佐藤さん)と素材の良さを評価する声が挙がった。

同社は昆布巻きなどの加工食品を得意とし、震災後に復興の一環で宮古のカキを使った商品開発を始めた。「カキの柔らかさ、風味、しょうゆとショウガのバランスが良い」(吉田慎治さん)。洋酒に合わせるのもおすすめだ。

(1)早野商店(2)1296円(3)90グラム(4)https://i-hayano.jp/index.html

■5位 鯖しいたけ煮付(岩手県) 430ポイント
学生ら開発 意外な相性

岩手県の食材のPRをめざして、宮古水産高校の学生と岩手県立大学の復興支援サークルなどが商品開発に取り組み、生まれた一品。サバに合う地域特産の農産物としてシイタケを選び、缶詰にした。食品バイヤーからの評判が高く、地元企業が製造と販売を引き継いだ。

専門家からはシイタケとサバの意外な相性を評価する声が。「シイタケの風味がサバ特有の匂いを抑えており、シイタケのうまみも加わっている」(黒川勇人さん)。「サバの骨まで柔らかく食べられ、シイタケの味がサバのうまさをさらに引き出す」(田代和久さん)

(1)丸友しまか(2)432円(3)180グラム(4)0193・62・1332

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