フロンターレ選手と伝える「スーツの力」 AOKI HD社長AOKIホールディングス社長 青木彰宏氏(下)

「立体的なスーツは年配の体形の崩れも隠してくれる。いろんなシーンにスーツを取り入れてほしいです」と話すAOKIホールディングス社長の青木彰宏さん(横浜市の本社)
「立体的なスーツは年配の体形の崩れも隠してくれる。いろんなシーンにスーツを取り入れてほしいです」と話すAOKIホールディングス社長の青木彰宏さん(横浜市の本社)

AOKIホールディングス社長の青木彰宏さんはここ数年、ある1本のネクタイを締めて株主総会に臨むことにしている。色はネイビー。大剣の先に星が1つ。オフィシャルスーツサプライヤーとして支援するJリーグの強豪、川崎フロンターレの初優勝記念ネクタイだ。選手たちは戦いの地に向かう移動日、そろいのスーツに身を包む。その一体感やシルエットの美しさには、人の心を動かす力がある。こんな服の魅力を、今こそ大人に提案したいと青木さんは言う。スーツはもうビジネスウエアだけではない、豊かな人生を彩るための服だと考えている。(この記事の〈上〉は「『カジュアル化でスーツ離れ』に異議アリ! AOKI HD社長」




スポンサー冥利 力感じる優勝記念ネクタイ

――AOKIが展開するORIHICA(オリヒカ)は15年間、川崎フロンターレを支援してきました。J1、天皇杯の2冠の王者。移動時の選手のスーツ姿も絵になります。

「こんなに強いチームになってくれるとは、まさにスポンサー冥利に尽きます。地域密着で、川崎市民の皆が喜ぶチームを作ってきたのがフロンターレのすばらしいところです。最初、フロントの方からスポンサーにならないかと言われた時、なぜうちですか、と聞きました。『フィールドでは選手として戦い、フィールド外では紳士であれ』というメリハリをスーツで表現したいと言われて、やりましょうとスタートしました」

――J1初優勝を記念して作ったネクタイには、1つ星が輝いています。思い入れがあるそうですね。

「万年2位止まりだったフロンターレが2017年末、劇的な優勝を遂げました。中村憲剛選手がピッチにひざまずいて泣いて……。この栄冠を記念して作りました。星は努力の証し。株主総会などで締めると、その力を身近に感じられます。フロンターレの話をし始めたらもう、止まりません」

2017年J1初優勝を記念したフロンターレカラーのネクタイ。オリヒカでは、優勝のたびに星を増やした、記念ネクタイを発売している

――アスリート体形はスーツが映えます。広告効果も大きいですか。

「スーツの力がストレートに伝わります。若い世代だけでなく、大人に対してもです。キングカズ(サッカーの三浦知良選手)は練習に行くときにいつもスーツスタイルです。彼を見ていれば、スーツは気合を入れる、気持ちを高ぶらせるための服だという本質が伝わってきます。スーツは立体的に作られていますから、体形をさらにカッコよく見せます。いい服によって内面と外面が磨かれていくことに気付かされます」

次のページ
スーツのオーダー、20代も関心
SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2021
Instagram