日経ウーマン

2021/2/8

複数口座と連携できるアプリが減っている!

山 家計簿アプリは、複数の金融機関の情報を取り込める「アカウントアグリゲーション」のサービスがあるアプリを選ぶのが基本。アプリが自分のメインバンク、クレジットカード、電子マネー、よく使うECサイトと連携しているかどうか、まずはチェックして。投資をしている人は、証券口座を紐づけることもできますよ。ちなみに、アカウントアグリゲーションに対応するアプリのなかでも、一部金融機関との接続が終了してしまうケースが相次いでおり、選択肢がやや減っています。今でも大半の金融機関に対応するアプリの代表的なものでは、「Zaim」や「マネーフォワード ME」がおすすめです。

(イラスト おおの麻里)

トク 早速アプリをダウンロードして、モバイルバンキングの口座情報とクレカ、アマゾンと楽天のアカウントを連携、と。(しばし待つ)……わー! データが記帳されてる! 前のデータも遡ってくれるんだね。Uber EATSは「食費」、コンタクトレンズは「衣服・美容」……ホントに自動で費目ごとに集計されてる! 感動~~!!

山 自動で費目に分けられていない「未分類」のものは、すきま時間に自分で仕分けしておくといいですよ。

トク ふんふん、できた! …改めて家計簿を見ると、「趣味・娯楽費」の割合が異常に多いニャ。本やマンガに使ってるお金、自分が思っていた金額の3倍はあったわ……。

山 自分のイメージとギャップがある費目から改善していくと効果的です。また「端数合わせ」にこだわりすぎないことも、続けるコツ。ざっくりと収入・支出の流れを「見える化」することで、家計がスリムになり、貯蓄や趣味にお金を回せますよ。

トク これなら、ズボラでも続けられそうだニャ!

この人に聞きました

山崎俊輔さん
ファイナンシャルプランナー。日本経済新聞電子版など、多数メディアに月12本を連載。近著に『大人になったら知っておきたいマネーハック大全』(フォレスト出版)。

(取材・文 澤田聡子、イラスト おおの麻里)

[日経ウーマン 2021年2月号の記事を再構成]

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