ストレスや皮膚温も計測 Fitbit上位機を使ってみた注目の製品使ってみました

日経PC21

図1 「フィットビット」シリーズの上位機。GPS機能を搭載したほか、皮膚温やストレスレベルの計測機能などが追加された
図1 「フィットビット」シリーズの上位機。GPS機能を搭載したほか、皮膚温やストレスレベルの計測機能などが追加された
「Fitbit Sense(フィットビット センス)」(フィットビット・ジャパン)
●通信:11b/g/n、ブルートゥース5.0、NFC  ●センサー:心拍数センサー、EDA 電気センサー、皮膚温センサーなど ●バッテリー駆動時間:6日間以上 ●防水:水深50メートル ●対応OS:アンドロイド7.0以降、iOS 12.2以降 ●実売価格 3万7000円前後

毎日の歩数や消費カロリー、睡眠時間などの計測ができるスマートウオッチ。スマホに届いたメッセージや着信の通知を確認したりできるスマートウオッチが増えたが、「フィットビット センス」は、その中でも多機能で高級感のある一台だ(図1、図2)。

図2 金属フレームで、従来のフィットビットシリーズに比べて高級感があるデザインに(左)。充電時は磁石式の専用アダプターを背面に付ける(右)

特に注目したいのは、多彩なセンサー類。光学式の心拍センサー以外にも、皮膚表面の温度を計測できる皮膚温センサー、ストレス管理に役立つ皮膚電気活動(EDA)センサーなどを搭載する(図3)。

図3 心拍センサーを搭載、心拍数が正常範囲を超えると検知する(左)。皮膚表面の温度を計測するセンサー、ストレス管理に役立つ皮膚電気活動(EDA)センサーを新搭載(右)。ディスプレー周りの金属フレームに手を2分間当てると、ストレス状態を計測できる

皮膚表面の温度計測は睡眠時だけに限られるものの、いつもと比べて高いのか低いのかなどがわかる(図4)。通常の体温測定とは異なるが、実際、微熱があった日の夜は、本機でも2度以上高い結果を記録した。健康管理の目安として使えるだろう。

図4 ストレス状態などの計測結果はスマホアプリで確認できる(左)。皮膚表面の温度を計測するのは睡眠中のみ。通常の体温測定とは異なるが、普段と比べてどのような変化があったのか示される(右)

より詳細な分析結果を知りたいなら有料サービスの「フィットビットプレミアム」(月額650円[注]、初回6カ月は無料)もお薦め。加入すると、睡眠やストレスレベルの詳細がわかったり、心拍変動などの推移をグラフなどで確認できたりする(図5)。

図5 月額650円[注](初回6カ月無料)のプレミアムメンバーになると、計測結果を詳細に確認でき、心拍変動などをグラフで見られる

「フィットビットペイ」という電子決済機能を搭載し、本機のみで買い物もできる。国内では「VISAタッチ」の電子決済を利用し、2020年12月上旬時点ではソニー銀行しか対応金融機関はないが、単体で電子決済ができるのは魅力だ(図6)。

図6 電子決済機能「Fitbit Pay 」が日本国内でも対応。「VISAタッチ」の仕組みを使い、タッチ操作で買い物ができる。ただし、対応する金融機関は現状、ソニー銀行のみ

[注]2020年12月上旬時点のiPhone版の料金

(ライター 原如宏)

[日経PC21 2021年2月号掲載記事を再構成]