
2010年の中ごろから時計はファッションとの関係性を深め、トレンドを形成しはじめた。色やサイズ、デザインなど、今年の時計界のトレンドを表す10のキーワードを抽出。それぞれに選んだ各モデルは、時代の潮流を押さえながら、その先も色褪せない魅力を持つ。
KEYWORD7 チェンジャブル ストラップ
装いの幅を広げる多彩な表情
容易にストラップ交換ができるシステムは、2018年以降、急速にトレンド化した。ひとつのタイムピースで、マルチな表情が楽しめるのは喜ばしい。コーディネートの最後に時計を決めるのではなく、時計を起点としてコーデを組み立てる可能性も広がっている。
■FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント) ハイライフ ハートビート
ケースとストラップを一体型デザインとした『ハイライフ』をアップデート。容易に交換可能なラバーストラップも付属。自動巻き。径41mm。ローズゴールドプレートのSSケース×カーフストラップ。24万5000円(フレデリック・コンスタント)

■JUNGHANS(ユンハンス) マックス・ビル エディション セット 2020
径40mmの『クロノスコープ』と、径34mmの『クライネ』のオールブラック仕様を2本セットに。工具不要で交換できるブラックカーフストラップが付属。ともに自動巻き。SS(PVD)ケース×カーフストラップ。限定222セット。43万円(ユーロパッション)

■LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン) タンブール オトマティック ダミエ グラフィット レース
文字盤にアイコニックなダミエパターンとVシグネチャーを配し、スポーティ・クールな新作。自動巻き。径41.5mm。写真右のSSケース×ラバーストラップ(4万7000円)は計65万7000円。左のダミエ・グラフィット キャンバス ストラップは4万7000円、アリゲーターストラップは6万9000円。(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

KEYWORD8 ブロンズケース
エイジングの味出しで渋さが増す
以前は限られたモデルにしか用いられていなかったブロンズケースも最近、急増の傾向に。抑制の効いたマットな金色や、エイジングによって味わいを増すことも人気の秘訣だ。ヴィンテージなニュアンスがあるので、やはりヴィンテージ・テイストのウェア、特にブラウン系と好相性。味出しデニムとも合わせたい。
■ORIS(オリス) オリス×桃太郎ジーンズ
ベゼルにブロンズを採用し、カーキグリーン文字盤、ドーム型風防とあいまってヴィンテージな雰囲気に仕上がっている。桃太郎ジーンズ製デニムストラップをセット。自動巻き。径40mm。SSケース。10気圧防水。23万4000円(オリス・ジャパン)
時を重ねて味を増すパートナーを選ぶ喜び

■MONTBLANC(モンブラン) モンブラン 1858モノプッシャークロノグラフ リミテッド エディション 1858
モンブラン傘下のミネルバ社が1930年代に製作したモデルをベースに、ヴィンテージ感とミリタリー感を融合。ケースに合わせたNATOストラップも秀逸。自動巻き。径42mm。限定1858本、61万4000円(モンブラン コンタクトセンター)

■BELL & ROSS(ベル&ロス) BR 03-92 ダイバー バーガンディ ブロンズ
スクエアのブロンズケースに、日の丸から想を得たバーガンディ文字盤を組み合わせた日本限定仕様の300m防水ダイバーズ。自動巻き、径42mm。カーフストラップ(ラバーストラップが付属)。限定99本。52万円(ベル&ロス ジャパン)


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