もっとも本人はIQ180についてはさらっと「大人になってからのIQについて議論することに意味はありません。それに今はスマホさえあればIQテストで誰でも160ぐらい簡単に取れます。ちなみに私の身長は180センチです」と語っております。真面目な顔で自分の身長で話を落とすとこなんて、ユーモアのセンスもしっかりあるのだ。ちなみに愛用のケータイはスマホではなくて2つ折りのガラケーらしいです。

「オードリーはニュートラルな名前」

タン氏は金もうけや地位や名誉にはまったく興味がなく、最年少でIT担当大臣に任命された時も要請を何度も断ったという。政治家として掲げている理念はただひとつ、徹底した透明性だ。この理念にのっとって「自分の役割は、特定の団体の利益のために働くことでも、政府のために政策の広報を行うことでもなく、より多くのアイデアと力を結合させるパイプになることです」と述べております。

どうよ、カッコいいじゃん!オードリー・タン! 

オードリー・タンという名前もカッコいいじゃないですか。台湾名で、唐鳳。この名前は本名ではなく、24才の時に自分は男性ではなく女性であることを自身のブログで公表した時に、外見と自己意識を一致させるために改名して、英語名もオードリーにしたのだそうだ。彼女はトランスジェンダーの閣僚でもあるのだ。

台湾史上最年少の35歳で閣僚になった

ファッション誌の台湾版ELLEのインタビューでも、「オードリーは男女どちらにも使えて、ニュートラルな名前です」と語っております。

ちなみにこの時にスタイリストがタン氏に用意したのは全身GUCCI。グレーのチェック柄のダブルブレストのコートとパンツのセットアップに、ビット付きの黒のハードなハーフブーツを合わせて、ビッグサイズのサングラスとサングラスチェーンに純白のワンショルダーマント。エッジィな(とがった)スタイリングがピースで穏やかなタン氏のほほ笑みと相まって、プロのモデルなんかより数倍カッコいい。つくづく、ファッションとはジェンダーレスでボーターレスなものなのだと再認識した。

筆者が初めてジェンダーレスなファッションを知ったのは、1980年代にデザイナー、ジャンポール・ゴルチエ氏が登場した時である。ゴルチエ氏が「男にもスカートをはく自由がある」と男性のスカートスタイルを提案して、コレクションでスカートをはいた男性モデルをランウエーで歩かせたのを覚えている。

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コロナ後のファッション界、もっと「…レス」に
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