酒とスイーツ 古代から密接に

古代ギリシャ時代、お菓子が熱いうちにワインに浸して食べた記録が残るなど、スイーツとお酒には古くから密接な関係があった。日本国内で作られる洋酒のケーキの発祥は明確ではないが、10位のくにひろ屋がフランス菓子のサバランをベースに洋酒ケーキを考案したように「甘味とお酒の香りの調和を日本国内でも広めたい」という作り手の思いから、生み出されたものも多いようだ。

戦後の高度経済成長期からバブル期にかけて、海外土産として洋酒の人気が高まるなど、洋酒は欧米文化を象徴する憧れの飲み物となった。そんな中「酒をメインに据えた商品が生まれたのでは」と松本学さんはみる。

酒の種類もラム酒やブランデーにとどまらず、シャンパンを使ったケーキなども現れた。今回ランク入りしたケーキは、個包装となっている10位のくにひろ屋を除き、長さ20センチ前後、高さは7センチ前後の大きさ。カステラやパウンドケーキをベースとする店が多いためだ。熟成させながら少しずつ味わうのもおすすめだ。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。店名(所在地)、本文冒頭の太字は商品名。(1)税込み価格(送料別)(2)公式サイトや販売サイト、電話番号(3)お店のおすすめの食べごろ。写真は三浦秀行撮影。スタイリングは西崎弥沙。

■調査の方法 洋酒の味わいを主役とする取り寄せ可能なパウンドケーキを専門家に取材。24種類を集めて試食会を開いた。「ケーキとしての味わい」「コストパフォーマンス」「お酒の香り」などの観点から専門家が1~10位までを選び、結果を編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽隈部美千代(お菓子教室スイートリボン主宰)▽里井真由美(フードジャーナリスト)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽高野勝矢(京王プラザホテル メインバー「ブリアン」店長)▽谷宣英(ホテルニューオータニ エグゼクティブシェフソムリエ)▽友田晶子(トータル飲料コンサルタント)▽永井里果(柴田書店「カフェ-スイーツ」副編集長)▽沼田美樹(フードエディター)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽福田育弘(早稲田大学教授)▽松尾民子(日本バーテンダー協会)▽松本学(ご当地グルメ研究会代表)=五十音順、敬称略

(生活情報部 田中早紀)

[NIKKEIプラス1 2020年12月5日付]


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