■6位 オヴァール(愛知県刈谷市) 450ポイント
口に含むと果実の味わい

「シャンパンケーキ1本タイプ」 90年以上前にひよこの雌雄を見分ける研究から始まった会社で、卵へのこだわりが強い。生地に使う「ルテイン卵」は、マリーゴールドの花弁からの抽出物を飼料に加えており、なまぐささが少なく、熱を加えると黄身が色濃くなる特性を持っている。

シャンパンの風味を存分に感じられるよう、目が細かなカステラに近い製法で焼き上げる。「ドン・ペリニヨン」を中心に複数のお酒をブレンドした液に浸した後、1カ月熟成。「口に含むと果実の味わいが心地よく広がる。酒が持つパンチの強さや風味の広がりをしっかり使って仕上げている」(高野さん)

(1)4320円(2)http://www.onlineshop.ovale.jp/(3)賞味期限間際

■7位 オリジン(奈良県河合町) 440ポイント
ふんわり口溶けよく

「究極のナポレオン・ブランデーケーキ」 創業者の地元、奈良県で1985年に出店した。新鮮さが大切な卵は、顔の見える生産者のものを使いたいと、店舗の南30キロメートルに位置する五條市の鶏卵農場から買い付ける。「ふんわり口溶けのよい生地ながら、カステラのような味わいで満足感もある」(永井さん)

材料の混ざり加減は手作業で最終確認する。「手作り感やぬくもりを感じさせるケーキ」(里井さん)。焼き上がりに、一つ一つブラシで150ccほどのブランデーシロップを塗り込んでいる。「ずっしりとブランデーが染み込んでいて大人の味わい」(友田さん)

(1)2484円(2)https://originbk.com/(3)冷蔵保存で製造から3カ月程度

■8位 ロンシャン洋菓子店(宇都宮市) 360ポイント
とろとろ食感 プリンのよう

「熟成ブランディーケーキ」 1971年創業。地域の洋菓子屋としては先駆的で、地元民から親しまれている。30年ほど前に、日持ちするお菓子のメニューを加えたいとレシピを考えた。その後、2代目の滝沢良恵さんの発案で、1カ月寝かせてから出荷するように。熟成期間でアルコールの刺激的な匂いがとれ、「ふんわりとブランデーの味わいと香りが広がる」(福田育弘さん)。食感も「プリンのようにとろとろ」(谷さん)。

気泡が潰れるよう材料を丹念に混ぜ、目が詰まった生地を作る。「ケーキとしてきめ細か」(友田さん)

(1)1300円(2)https://www.amazon.co.jp/dp/B008QYNBMQ?ref=myi_title_dp(3)出荷日から2週間後~賞味期限まで

■9位 シミズ(東京都台東区) 320ポイント
ふくよかに香るカステラ生地

「浅草ブランデーケーキ ナポレオン」 東京・浅草の菓子店。小麦粉に「ゆきはるか」を使うなど、主な材料は国産を吟味した。「シンプルなお菓子だからこそ素材と製法にこだわる」(清水陽介専務)。「サイズと味わいを考えると、コストパフォーマンスがよい」(下井さん)

マドレーヌの要領でバターを焦がして使い、コクを出す。生地の焼き上がりにブランデーを吹き付ける。2種類のブランデーをブレンドしており、理想の比率にたどり着くのに7年かかった。1週間寝かせてから出荷するため、「弾力あるカステラ生地全体にブランデーが行き渡り、口に含むとふくよかに香る」(平岩さん)。

(1)2473円(2)https://asakusashimizu.com/(3)お好みに合わせて

■10位 くにひろ屋(広島県府中市) 300ポイント
ラム酒の後味が爽快

「洋酒ケーキ」 地元で半世紀にわたり愛される。創業者がラム酒を使うフランス菓子「サバラン」の味わいに着想を得て開発した。引退時にその味わいを絶やさぬよう、現社長が看板と製法を引き継いだ。

日本人に古くから親しまれるカステラをベースにし、焼いたカステラ1本をまず1切れずつカットしてから、ブランデーとラム酒を混ぜ合わせたシロップに手作業で浸す。「フォークが刺さらないほど(ブランデーが)染み込み、とろける口当たり」(沼田さん)。「熟成した酒のまろやかな風味が口の中を満たし、ラム酒の果実味が香る後味で爽快」(松本さん)に仕上がっている。

(1)10個入り1400円(2)電話0847-62-2449(3)冷やしてお好みに合わせて

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酒とスイーツ 古代から密接に