「半沢直樹」は暁星の先輩後輩だらけ ホリプロ社長堀義貴・ホリプロ社長(上)

堀義貴・ホリプロ社長
堀義貴・ホリプロ社長

ミッション系の名門男子校、暁星学園(東京・千代田)。2020年に創業60周年を迎えた大手芸能事務所ホリプロの堀義貴社長(54)は、幼稚園(男女共学)から小中高と同学園で過ごした生粋の暁星っ子だ。「都心のお坊ちゃん進学校」と呼ばれる暁星でどんな体験をし、何を学んだのか。

前回に続いて今年も大ヒットしたTBSのドラマ「半沢直樹」。出演者が暁星出身だらけと話題になった。

「ああ、先輩」。パーティーの席上や楽屋で俳優の香川照之さんによくごあいさつします。実は香川さんは暁星の1年先輩。ドラマでは「東京中央銀行」の頭取役だった北大路欣也さんは大先輩で、市川猿之助さんと賀来賢人さんはいずれも後輩。暁星OBには歌舞伎役者など芸能関係者が少なくありません。北大路さんがうちの所属俳優だということもありますが、母校の出身者が活躍する姿を見るのは素直にうれしい。

香川さんは女優の浜木綿子さんの息子さんでもあったので在学中から有名でした。僕なんかとは違って、頭脳明晰(めいせき)でフランス語も原書で読んでいました。東京大学にも現役合格するなど当時から光っていた。一方で我々の学年は東大の現役合格者はゼロ、先生たちから「ダメな代だな」とガッカリされました。

東京・九段の高台にある暁星学園に入ったのは幼稚園からだ。

6歳年上の兄が暁星小学校に通っていました。父親(ホリプロ創業者の威夫氏)がレコード会社の関係者からいい学校があると聞いて、暁星を選んだようです。

暁星はフランス系カトリックの学園です。幼稚園からフランス語を学ぶ。ここで生涯のつきあいになる先生と出会いました。当時の幼稚園長だった田川茂先生です。僕が小中高に進むと、ほぼ同時に校長にもなった。いつも「ボンジュール、サバ(こんにちは、元気?)」とフランス語で明るく話しかけてくれました。

田川先生は長崎生まれの神父さんで、原爆の被爆者でもありました。平和教育にはとりわけ熱心でした。校長を辞めた後、一念発起してお金を集めてゼロから新しい学校も創りました。今年は95歳になると思いますが、現在も暁星国際学園で理事長を務めています。

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