「男鹿には佐藤監督を応援する会の人たちがいらっしゃって、撮影期間中、おいしい秋田料理を作ってくださいました。郷土料理のだまこ汁はもう絶品でしたね」

アイマッサージ機でリフレッシュ

もともと書家を目指していた吉岡さん。地元の大学でも書を追究していたが、一方で演劇や映画に魅了され、女優を志すようになった。週末になると高速バスで上京し、オーディションを受けては落ちる日々を繰り返したという。

「たすくが深夜バスに乗るシーンを見て、懐かしいなあと思いました。行きはいいんですよ。仕事をつかもうと、希望に燃えているので。でも帰りは『私、大丈夫かな。もう何年もこういう生活しているけど』って落ち込む。眠れないバスの中からこっそり外を見ると、工場の光がキレイで。今も夜の工場を見ると、エモーショナルな気持ちになります。つらいときに救ってもらったのは、ファンレターです。『私たちは一番の味方ですから』って書いてあって。それに毎回、泣かされました。そのお手紙は私の宝物で、今でも全部大事に取ってあります」

吉岡さんが結婚相手に求めるものは?「楽しいことを共有するのも素敵ですけど、大変なことも笑って一緒に乗り越えられる人がいいですね」

最近の愛用品として挙げてくれたのは、パナソニック製のアイマッサージ機。

「パソコンを使ったりすると、目が疲れるじゃないですか。アイマッサージ機は眼精疲労に悩んでいる方にもオススメです。私は寝る前に着けて、目がむくまないようにしています。

フレームも、まだまだ絶賛探し中です。私は漫画家の松本大洋さんの大ファンで、30周年記念のポスターを持っているんです。そして某番組に出演した際にその話をしたら、松本さんが『吉岡里帆さんへ』とイラストを描いてプレゼントしてくださったんですよ。すごくうれしかったんですけど、その素晴らしい絵をいったいどんなフレームに入れればいいのか、もうずっと悩んでいます(笑)。いつかその絵にふさわしいすてきなフレームと出合いたいですね」

吉岡里帆
1993年生まれ、京都府出身。2013年より女優としての活動を始め、16年に出演したNHK連続テレビ小説『あさが来た』、17年のドラマ『カルテット』で注目を集める。18年の『きみが心に棲みついた』で連続ドラマ初主演。以降の主なドラマに『健康で文化的な最低限度の生活』『時効警察はじめました』、映画に『パラレルワールド・ラブストーリー』『見えない目撃者』『Fukushima 50』など。写真集『里帆採取 by Asami Kiyokawa』(集英社)が発売中。

『泣く子はいねぇが』

(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

秋田に住む、たすくとことね。娘が生まれたものの父親としての自覚が感じられないたすくに、ことねはいら立っていた。大みそかの夜、たすくは地元の伝統行事「ナマハゲ」に参加して酒に酔い、全裸で街を歩く姿をテレビに撮られてしまう。離婚し、地元にもいられなくなったたすくは逃げるように上京する。しかしことねと娘への思いが断ち切れなかったたすくは、2年後、地元へ戻る。監督+脚本+編集・佐藤快磨 企画・是枝裕和 出演・仲野太賀、吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎 11月20日全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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