専門家お勧めドライフルーツ10選 定番から特産品まで

小腹がすいても、スナック菓子などは控えたい人も多いのでは。ドライフルーツは大人も子供も手軽につまめて栄養も補える。果物などに詳しい専門家10人がお薦めのドライフルーツを選んだ。
1位 オーガニック ドライイチジクミックス
プチプチ食感 うまみ凝縮

イチジクは食物繊維が豊富で古代から親しまれてきた。プチプチした食感が特徴の白と、ソフトで甘い黒の2種類の有機ドライイチジクをミックス。「イチジクのうまみが凝縮されている。お腹も満たされ、クリームチーズやワインとも合う。オーガニックで子供のおやつにも最適」(とけいじ千絵さん)
手作業で軸や枝葉を取り除き、食べやすいサイズにカット。「セミドライ(半干し)で果肉の感触を残し、ドライイチジクとしての味もよい」(青木信博さん)などの声も。
(1)税込み価格 756円(140グラム)(2)店名・販売会社 アルファフードスタッフ(3)販売サイト https://www.yodobashi.com/product/100000001005516265/
2位 成城石井 種抜きプルーン
やわらかく 味わいスッキリ

成城石井の人気商品。種をあらかじめ抜いて食べやすく加工してある。「健康的なイメージが強い。皮を感じないくらいやわらかい。ヨーグルトに混ぜて朝食にも最適」(久保直子さん)。プルーンには食物繊維が豊富に含まれる。血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収を抑制する効果や、1日40グラム(4、5粒)食べると健康・美容効果などが期待できるといわれる。「自然な甘さで、スッキリ味わえる。ベタつきもなく心地よく楽しめる」(谷宣英さん)
(1)530円(240グラム)(2)成城石井(3)https://www.seijoishii.com/d/99748
3位 イスラエル産キングソロモンデーツ
鉄分などミネラルが豊富

デーツ(ナツメヤシ)は鉄分、カルシウムなどミネラルが豊富に含まれ、イラクやアラブ諸国、北アフリカのモロッコなどの広い地域で重要な食物とされてきた。日本では広島風お好み焼きに欠かせないオタフクソースの原料として使われているのは有名な話だ。「料理と相性も良く、コック・オ・バン(鶏肉の煮込み)などにも最適」(井上嘉文さん)
(1)1339円(250グラム)(2)上野アメ横 小島屋(3)https://www.kojima-ya.com/c/all/dried-fruit/b021/b02105

4位 くだもの屋さんのプルーン
ふっくら大粒 腹持ちよく

米カリフォルニア州の契約農園でのみ栽培されたプルーンを使用。砂糖、保存料を使わずに仕上げた、コーヒーと輸入食品の専門店カルディ向けの商品。大粒のプルーンはヨーグルトなどとの相性が抜群。「熟したプルーンの味がする。食物繊維が豊富で腹持ちがいい」(青木さん)
(1)289円(180グラム)(2)デルタインターナショナル(3)https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4945329101785
5位 紀州産キウイドライフルーツ
添加物使わず乾燥 強い酸味

和歌山県産キウイフルーツを砂糖も添加物も使わずに乾燥した。他のドライフルーツに比べ酸味が強いのが特徴。「不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく含み、酸味がとてもいい」(白沢卓二さん)。井上さんは「イタリアのアイスデザート、カッサータにも重宝しそう」と指摘する。
(1)648円(30グラム)(2)観音山フルーツガーデン(3)https://www.kannonyama.com/shopdetail/040000000010/
6位 ゆずのまんま
皮を砂糖漬け 甘酸っぱく

九州産のユズの皮を、甘酸っぱいスティックタイプの砂糖漬けにした。ナチュラルローソンなど身近なコンビニエンスストアで購入でき、幅広い世代に人気が高い。「おやつだけでなく、お酒との相性もグッド。見た目もおしゃれでパーティーにも使えそう」(とけいじさん)
(1)162円(38グラム)(2)かくやフーズ(3)https://net-kakuya.ne.jp/products/detail.php?product_id=1
6位 ファイバーパイナップル
芯部分 かみごたえ抜群

普段は食べないパイナップルの芯を繊維に沿って細長くカット、かみごたえのある製品に仕上げた。塩・コショウした豚肉で巻きワインをかけて焼けばおつまみにも。「スティック状で作業中でも食べやすい。芯にはたんぱく質分解酵素が含まれる」(玉利紗綾香さん)
(1)500円程度(180グラム)(2)龍屋物産(3)https://item.rakuten.co.jp/vin-naturel/4975374623086-3/#4975374623086-3
8位 セブ ドライマンゴー
歯ごたえよく間食向き

フィリピン・セブ島のマンゴーを使用。ベータカロチン、ビタミンCなどや黄色色素にはフラボノイドの一種であるエリオシトリンも含まれている。大人から子供まで幅広く人気で、「甘すぎず、歯ごたえもちょうどよく、間食向き」(荻野菜々子さん)。「ヨーグルトに一晩漬けておくとおいしい」(玉利さん)との声も。
(1)348円(100グラム)(2)オーバーシーズ(3)https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4560148204112?sFlg=2
9位 Wel・Bストロベリー
軽い食感 まるでチップス

完全無添加で、健康意識の高い人にも人気の商品。マイナス40度の超低温フリーズドライ製法を採用し、栄養価も維持している。「風味が濃くスナックのように軽く、チップスのようでおいしい」(中川たまさん)。鮮やかな色合いも特徴で、「シリアル、牛乳などと食べると食感が生かされる」(谷さん)
(1)1500円程度(14グラム×6袋)(2)丸成商事(3)https://www.amazon.co.jp/dp/B00EU72DBS
9位 万直商店 ラトビア産ホールクランベリー
アイスクリームと好相性

バルト3国のラトビア産クランベリーを使用。そのまま食べたり、アイスクリームに混ぜたりしてもおいしい。「ほどよい酸味とソフトな食感で食べ飽きない」(中川さん)、「甘みの強いドライフルーツと組み合わせてヨーグルトに入れ一晩おいてもよさそう」(荻野さん)などの見方も。
(1)638円(120グラム)(2)万直商店(3)https://www.seijoishii.com/d/91891
果物の消費低迷 加工品で底上げ
バナナなど戦後に贅沢(ぜいたく)品とされた果物は経済成長に伴い、誰もが口にできる食べ物になった。だが、近年は消費が低迷。2015~17年の1日あたり摂取量は約105グラムと05~07年に比べて約10%減った(厚生労働省調べ)。「日持ちせず買い置きできない」「皮をむくのが面倒」などが理由だ。国は「毎日くだもの200グラム運動」を推進、果実加工品の開発も消費拡大策の一つに挙げる。
ランキングには輸入品や外国産果物を加工した製品が多く入った。ドライフルーツは一見、海外由来の食品に見えるが、「日本で長く親しまれてきた干し柿もその一つ」(小島屋社長の小島和之さん)。そこには日本人のもったいない精神も宿っている。
新宿高野フルーツコーディネーター、久保直子さんは「国内の果物は高い技術で栽培されている。産地では上質のドライフルーツが増えている」と指摘する。日本でもドライフルーツ人気の高まりが果物消費の底上げにつながる可能性がある。
ランキングの見方
調査の方法
今週の専門家
(生活情報部 佐々木聖)
[NIKKEIプラス1 2020年10月31日付]
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