玄米や雑穀米もふっくら 高級炊飯器おすすめ6選
新米の季節となり、店頭には秋に実った米が並び始めた。そこで今回は、おいしい新米がさらにおいしく炊ける6大メーカーの高級炊飯器を紹介する。テレワークでついたおなかの脂肪が気になるから、ごはんは控えたいという人には、玄米や麦めし、雑穀米などの健康米をおいしく炊ける機能を搭載しているので、とても便利だ。
蒸気コントロールでハリつやアップ/タイガー
タイガー魔法瓶の「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉ご泡火炊き」JPL-A100は、内釜に蓄熱性の高い「遠赤土かまど」を採用。土鍋による最高温度約280度の高火力が生み出す細かい泡が米を包み込み、うまみを逃さず炊き上げる。最大炊飯容量は1.0リットル(5.5合)だが、炊飯時に中ぶたを使うことで、0.5合の少量でもおいしく炊き上げる。
新モデルはさらに蒸らし時の工程を追加。釜内温度を高温に維持しつつ、段階的に温度を変化させる「多段階圧力機構」が甘みを引き出す。外気を取り込み蒸気を放出する「ハリつやポンプ」がハリと弾力を引き出すという。
「炊きわけ」機能の健康メニューでは、「押麦」「もち麦」の特性に合わせた独自の炊飯プログラムで、ニオイを抑えるなど食べやすさを追求。麦めし、雑穀米、玄米が苦手な人も食べやすいよう、炊き込みメニューも用意している。
鮮度に合わせておいしく炊き分け/パナソニック
パナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」SR-VSX100は、2つのIHコイル通電の高速切り替えによる「大火力」と、釜内の加圧減圧を繰り返す「可変圧力」による「Wおどり炊き」機能を搭載。米を激しく対流させることで、米を芯まで加熱し、甘みやもちもち感を引き出すという。さらに「圧力センサー」が米の鮮度を検知し、鮮度に合わせた炊き方に自動で調整する「鮮度センシング」が、新米のようなおいしさを実現する。
時間や手間がかかる玄米も短時間でおいしく炊き上げる専用コースも用意。通常の「玄米ごはん」コースの炊飯時間は約85分だが、「玄米高速」コースなら約65分と短縮できる。麦飯がおいしく炊ける「麦ごはん」コースも用意。
冷凍しても炊きたての味/三菱電機
三菱電機のジャー炊飯器「本炭釜KAMADO」NJ-AWB10は、内釜に純度99.9%の炭を使用。内釜全体が発熱体となり、遠赤効果も加わって、圧力をかけずに米を芯まで炊き上げる。さらに8重のヒーターによる強火と連続沸騰、羽釜を再現した構造が、かまどごはんの香ばしい味を再現するという。
昨今の冷凍需要に対応し、本モデルには「まとめ炊き(冷凍用)」モードを搭載。時間をかけてじっくり吸水して甘みを引き出すことで、通常の炊飯モードで炊飯したものより甘み成分がさらにアップするという。さらに圧力をかけずに炊き上げることで、一粒一粒が保水膜に覆われるため、炊飯直後と同等の粒感もキープする。
玄米や麦飯も手軽に炊ける多彩な炊飯メニューも搭載。玄米では、胚芽が通常の約3倍ある玄米「金のいぶき」専用モードのほか、「芳潤炊き」「美容玄米」モード、麦飯も甘く炊き上げる「麦飯芳潤炊き」モードなど炊き分けモードを豊富に用意している。ユニークなところでは、エスニック料理に使われることが多い長粒米の特長を生かして炊き上げる「長粒米」モードもあり、自宅で本場タイカレーなどが楽しめる。
6つのIHヒーターで激しく対流/象印
象印マホービンの圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」は、複数のIHヒーターを本体底に搭載し、独立制御する「ローテーションIH構造」により、かまどの炎のゆらぎを再現する炊飯工程が特徴。新モデルNW-LAは、底のIHヒーターを従来の3つから6つに増やして、加熱と対流のパワーを高め、ふっくらとした弾力と甘みのあるごはんに炊き上げるという。
炊き分けメニューも充実し、家庭ごとの好みの食感に炊き上げる「わが家炊き」では、粘りの強弱、かため、やわらかめを微調整し、最大121通りの炊き方が可能。麦ごはんも「ふつう」「もちもち」で炊き分けられるほか、玄米の「熟成炊き」では米の甘み成分を約2.3倍に、GABAを約1.4倍に高めるなど、健康米をおいしく炊くコースも用意している。
京の米老舗が監修した「外硬内軟」ごはん/日立
日立グローバルライフソリューションズのIHジャー炊飯器「圧力&スチーム ふっくら御膳」RZ-W100DMは、京の老舗米料亭「八代目儀兵衛」が目指す「外硬内軟」のごはんを再現。浸し、再加熱、蒸らしの工程にこだわり、米粒の輪郭が際立ち、甘みのある食感と味に炊き上げるという。新モデルには、同じく八代目儀兵衛が開発協力した「極上すしめし」コースを搭載。粒感を残しつつ、水分と粘りを適度に抑えた炊きあがりで、酢とおいしく調和するという。
「極上」コースは、「極上」ボタンを押すだけで切り替えられる。すしめし以外にも、白米を好みの食感に炊き分ける「極上しゃっきり」「極上ふつう」「極上もちもち」コースなどを用意。玄米、発芽玄米、雑穀米、麦ごはんにも対応し、よりふっくら食べやすく炊き上げる。
真空技術で芯までふっくら/東芝
東芝ライフスタイルの真空圧力IHジャー炊飯器「炎 匠炊き」RC-10ZWPは、業界トップクラスの1420ワットの大火力と多段階火力調節で、ふっくら粒立ちよく炊き上げる炊飯方式を新たに搭載。内釜に採用した「かまど本羽釜」は、上部を高く設計することで、大火力による連続加熱と連続沸騰を実現し、大量発生したうまみ成分が米の表面をコーティングする。さらに甘みを引き出す火力調整により、ごはんの還元糖量(甘み)が従来機種より約17%アップしたという。
浸し時に内釜の中を真空にし、圧力差で芯までたっぷり吸水させる真空技術により、玄米や麦ごはんもふっくらおいしく炊き上げる。玄米と白米を混ぜてもおいしく炊ける「玄米・白米混合」コースでは、3通りの比率から選べるため、玄米が苦手な人も手軽に始められる。白米・玄米のおかゆコースなど多彩に用意。
白物家電・美容家電を中心に、暮らしにまつわるモノやコトを幅広く取材、執筆するフリーライター。リアルな主婦目線で、日々の家事が楽しく快適になる家電の取り入れ方を積極的に発信する。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。