ビジカジに 気負わず着られるテーラードジャケット

ビジネススタイルのカジュアル化が進み、「仕事で着られる」ジャケットの幅が広がっている
ビジネススタイルのカジュアル化が進み、「仕事で着られる」ジャケットの幅が広がっている

自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。




メンズ向けの「FACY MAN」において、投稿件数が多かったカテゴリーの中から今回は「ジャケット・アウター」に注目する。

「ジャケット・アウター」内の投稿内容を詳しく見てみると、頻出語としては「セットアップ」、「ビジカジ」などが目立った。

数あるアウターの中でも、男性に欠かせないジャケットといえば、テーラードジャケットだろう。かっちりしたイメージがあるアイテムだが、ビジネスシーンのカジュアル化が進む今、その選択肢は多様化している。この秋、手に入れるべきなのは、どんな一着だろうか。今回はFACYに登録する各店が薦めるテーラードジャケットを紹介する。

最初に選ぶべき「基本形」 トラッドスタイルの必需品

「ジャケットを選ぶ際、もっとも注目すべきなのは自分にあったサイズ感です。例えば、着丈は首の付け根からかかとまでの長さのちょうど半分が理想的。ほかにもチェックすべき要素がいくつかあるので、店頭のスタッフと相談しながら吟味してほしいですね」

そう語るのは東京都世田谷区の三軒茶屋にある「SEPTIS(セプティズ)」の白木凜太郎氏だ。迷ったときは、ジャケットの基本形に近い一着を選んでほしいという。紹介してくれたのは、J.PRESS×BLUE BLUE(ジェイプレス×ブルーブルー)のジャケットだ。

1902年に創業したアメリカの紳士服ブランドJ.PRESSと、デニムを中心に展開する日本のブランドBLUE BLUEのコラボレーション。生地はイギリスの老舗生地メーカー、アーサーハリソン社のものだ。 J.PRESS × BLUE BLUE / 3BUTTON HOPSACK BLAZER 6万4900円(税込み)

「アメリカで50年代に誕生し、60年代に日本で流行した『アイビールック』に欠かせない紺のブレザーです。シルエットに絞りが効いておらず、ボタンは段返りの三つボタン(第一ボタンがラペルの裏に隠れている仕様)で、背面の裾には『フックベント』という切れ込みが入っているのが特徴です」

伝統的なデザインを踏襲したアイテムだが、随所に今の時代に合わせた遊び心も感じられる。

アイビールックの基本とされる「段返り三つボタン」と「金ボタン」
裏地にはシャンブレー素材を採用。ワンポイントの赤いパイピングはJ.PRESSを象徴するディテールだ

「裏地にシャンブレーの生地を採用しているところがユニークですね。インディゴカラーのアイテムを得意とするBLUE BLUEのセンスがうまく生かされています」

コーディネートについても白木氏に尋ねた。

「アイビーの基本を押さえた着こなしであれば、失敗することはないと思います。ボトムスはチノパンかグレーのスラックス。シルエットはテーパードが効きすぎていないほうがいいですね。足元にはペニーローファーを合わせてみてはいかがでしょうか」

次のページ
着丈短めでAライン 仕立屋が手がける個性派ジャケット
SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2020
Instagram