商品に対する意識についても聞いた。時計選びで重視しているポイントを上から6位までみると、「デザイン」(76%)とする人が圧倒的だった。これに続く「機能性」「価格帯」「ブランドイメージ」はいずれも4割弱。「ブランド知名度」(29%)、「ムーブメント」(22%)はそれほど高くない。マニアックにスペックを追求、吟味したい、というよりは、何よりもビジネススタイルに合うデザイン性の高い時計を選びたいという、消費者の志向が読み取れる。
ブランド認知度 ロレックス・オメガが2強
NIKKEI STYLE Men's Fashionの記事では5月以降、新作時計や時計ブランドトップのインタビューへのアクセスが急増した。特に読まれた記事のキーワードとして「スーツスタイルやビジネスに合う」「格を表す」「バイヤーおすすめ」などが浮上。時計の種類ではクラシックな「ドレスウオッチ」と「スポーティーな時計」記事に特に関心が集まった。コロナ禍でビジネススタイルが一段とカジュアル化するなかで、オフィスでも使えるダイバーズといったスポーティーな時計を探す傾向がみられる。
ブランドへの関心の高さを探るため、ラグジュアリー時計64ブランドについて、知っているかどうかを聞いた。
30%以上の人が認知しているブランドは64ブランド中、30ブランドだった。ベスト5は「ロレックス」(82%)、「オメガ」(78%)、「タグ・ホイヤー」(69%)、「カルティエ」(69%)、「ブルガリ」(68%)と高い認知度を示した。
また、好きなブランドを聞いたところ、「ロレックス」(32%)、「オメガ」(26%)、「グランドセイコー」(22%)、「タグ・ホイヤー」(21%)、「IWC」(19%)がベスト5となった。5ブランドのうち3ブランドが「認知しているブランド」と一致した結果となった。
(Men's Fashion編集長 松本和佳)

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