挨拶はごきげんよう 異色女性官僚生んだ白百合の校則須賀千鶴・世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長(上)

当時の白百合は、小学校は40人学級で3クラス、中学から4クラス。中高で1学年160人規模の学校です。同級生の名前と顔はみんな分かる。受験もないので余裕を持った教育がなされていました。主要5教科の先生より、宗教や音楽の先生の存在感が大きかった。カトリック系なので、校長先生ご自身が「マ・スール」と呼ばれたシスターでしたし、ミサで合唱するケースが多かったからです。

6月の合唱祭は学園の一大イベントだった。

私はミサ曲の指揮者を任されていました。とても名誉な役割なのですが、実は楽譜は読めませんでした(笑)。ただソプラノなど各パートをうまく引き立てながら、チームを1つにまとめないといけない。大学卒業後に経済産業省に入り官僚になりましたが、ミサ曲の指揮者の経験はマネジメント力の向上に役立ったように思います。

ミサ曲は学年が上がるごとに、合唱していい曲が増える仕組みで、高校3年生になると、モーツァルトの戴冠ミサ曲「クレド」の合唱が許されます。かなり大変な曲なので高3に上がってすぐに練習を開始し、受験そっちのけで6月の本番を迎えたことを今も鮮明に覚えています。

白百合では毎朝8時15分から朝礼がスタートします。日によっては「主の祈り」も日本語以外に英語やフランス語で唱えます。意味はよく分からなかったのですが、いつの間にか暗記しました。ちなみに白百合では、小学校4年生からフランス語の授業が始まります。外国人の神父さまもよくいらしていました。

進化するテクノロジーを統御し、社会課題を解決するために必要なルールづくりと実証を推進する世界経済フォーラム第四次産業革命日本センターでセンター長を務める

大人になり、友人が教会で結婚式をするときも、司式をするのが本物の神父さまかついつい気になってしまいました。それで私は結婚するとき、ホテルの方に無理を言ってイエズス会の高名な神父さまにわざわざお越しいただいたのです。引退前の最後の式とのことで、大幅に時間をオーバーしましたが(笑)。女子校時代は反発を感じたこともありましたが、やっぱり私も白百合育ちなのだなと実感しました。

(代慶達也)

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