十分な性能とアップデート保証で安心

それ以外の機能・性能面には、どの程度の違いがあるのだろうか。まず基本性能を比べると、Pixel 4はチップセットにクアルコムのハイエンド向けとなる「Snapdragon 855」、RAMは6ギガバイト(GB、ギガは10億)、ストレージは64GBまたは128GB(モデルによって異なる)を搭載している。

一方Pixel 4aは、RAMが6GB、ストレージが128GBと共通しているが、チップセットにクアルコム製の「Snapdragon 730G」を採用しているのが大きな違いとなる。これはPixel 4などのハイエンドモデルよりは下で、ミドルクラスよりやや上の性能を持つミドルハイクラスのスマホに向けたチップセットだ。名前に「G」と付いているのは、ゲームを快適にプレーできる機能に力を入れていることを示している。

そうしたことからPixel 4aは、ハイエンドモデルと比べると性能は落ちるものの、通常のミドルクラスのスマホと比べれば高性能で、通常操作で不満を抱くことはなかった。チップセットの性能が影響する3D(3次元)ゲームをプレーしてみても、最高画質とはいかないまでもかなり高い画質で快適にプレーできた。強いこだわりがなければ、性能面でも満足できるだろう。

チップセットはミドルハイクラス向けのものを採用し、3Dゲームなども快適にプレーできる。写真はスマホゲームの「Asphalt 9」をプレーしてみたところ

バッテリーに関しては、Pixel 4が2800mAh(ミリアンペア時)であるのに対し、Pixel 4aは3140mAhと、やや容量が大きくなっている。いずれも急速充電はできるが、やはり低コスト化のためかPixel 4aはワイヤレス充電に対応していない。

もう1つ大きな違いとなるのが「モーションセンス」だ。Pixel 4は端末に手を触れることなく操作できるモーションセンス機能が大きな特徴だが、この機能を実現するため小型レーダーの技術を搭載している。Pixel 4aでは、やはり低コスト化のためかこの機能は省略されている。

ほかにもPixel 4にあったIP68準拠の防水・防塵(ぼうじん)性能が備わっていないなど、いくつかの機能を省略したり、グレードを下げたりすることでコストダウンを図っている。一方でカメラ機能はPixel 4と比べてもそれほど遜色はない。FeliCaにも対応し、「おサイフケータイ」や「Google Pay」が利用できるなど、機能・性能面で大きな不満を抱くことはないだろう。

何よりOSとセキュリティーのアップデートを最低3年間保証しているというのは、長く使い続ける上で大きなメリットとなる。OSを開発しているグーグルが提供しているだけあって、リーズナブルで安心感のあるAndroidスマホが欲しいという人には、非常に適した端末といえるだろう。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。