iPhoneの格安モデルが登場すると、ずっと噂されていた。ついに2020年4月15日(米国時間)、「iPhone SE(第2世代)」がリリースされた。
初代のiPhone SEは16年に登場したモデルで、4インチのディスプレーを搭載するコンパクトで、手ごろな価格の製品だった。今回新たに登場したのは、4.7インチのディスプレーを採用する、やはり小型のiPhoneで、第2世代目のiPhone SEということになる。デザインは、iPhone 8とほぼ同じなので、親しみを持たれる方も少なくないだろう。
魅力的なのはその価格。アップル直営店「アップルストア」の販売価格は容量64ギガバイトのモデルで4万4800円、128ギガバイトが4万9800円、256ギガバイトが6万800円となっている(いずれも税別)。最も買いやすいiPhoneとして、人気になることは間違いなさそうだ。
デザインや指紋センサーも踏襲
本体の形状は、iPhone 8とほとんど同じ。サイズも同様でアップル製のiPhone 8用ケースは流用できる。そもそも、iPhone 8のデザインはiPhone 6あたりからあまり変わっていない(背面の素材などは変わった)。非常に素晴らしく完成度の高いスタイルだが、今のスマートフォン基準から言うとやや古い。画面占有率が低く、ディスプレーの上下に大きなフチがあるのだ。
また、本体下部にはホームボタンを兼用する指紋センサーを搭載する。古くからのiPhoneユーザーには使いやすいと感じる一方で、斬新なデザインを求める向きには物足りないだろう。
Androidスマホは3万円台のモデルでもフチ(ベゼル)はかなり細くなっているので、比較するとiPhone SE(第2世代)はやや古めかしいスタイルと言わざるを得ない。とはいえ、現実的にはそんなことを気にしないユーザーも少なからずいる。フチがあってもいいから指紋センサーを使いたいという人もいるのだ。
iPhone 11などの上位モデルは斬新なデザインなのに対して、コストパフォーマンスを含めた選択肢としてiPhone SE(第2世代)がリリースされたわけだ。

