自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」における投稿件数を見てみると、「ジャケット・アウター」に次いで、「パンツ」が多かった。
政府による外出自粛の要請以降、自宅で過ごす時間が増え、部屋着感覚で使える快適なはき心地のパンツに注目が集まっている。テレワークでの着用を視野に入れれば、デザイン性も重視しながら選びたいところだ。今回は、FACYに登録する各店が薦める、はき心地がいいパンツを紹介する。
蒸れの不快感を軽減 シワのつきにくさもデスクワーク向き
「テレワークで着用するパンツを選ぶ際に注目すべきは、生地の軽さと、シルエットの適度なゆとり、あとは夏場での蒸れにくさです」
そう語るのは、愛知県春日井市にある「Synapse(シナプス)」のウェブショップマネージャーである貞方竜二氏だ。条件に合うパンツとして、LA MOND(ラ モンド)の一本を紹介してくれた。
「軽量で、吸水速乾性に優れた生地を使用したパンツです。“SHARI PANTS”というモデル名どおり、不快感のないシャリッとした肌触りがポイントです。また、長時間座っても、膝の裏などにシワの跡がつきにくいのも魅力。私自身、4年ほど愛用しています」
着心地のよさだけでなく、シンプルなデザインゆえの着回しやすさもメリットだと貞方氏は語る。おすすめのコーディネートについても尋ねた。
「テレワークであれば、光沢感のある素材のカットソーと合わせて、程よい高級感を演出してみてはどうでしょう。もし今後街着として着用する場合は、シルエットがきれいなリネンシャツを合わせて、足元はプレーントゥシューズで上品に見せるのがいいかと思います」
アウトドアブランドの機能性 スタイリッシュなデザインも人気
機能性に着目するなら、アウトドアランドが手がけるパンツも視野に入れておきたい。大阪市にある「UNCLESAM(アンクルサム)」の柴田駿介氏は、ARC'TERYX VEILANCE(アークテリクス ヴェイランス)の一本を紹介してくれた。
「デイリーユースからアウトドアまで、幅広いシーンで着用できるように設計されたパンツです。生地は通気性やはっ水性を備えており、身体の可動域に当たる場所はストレッチ性の高い素材に切り替えられています」
同ブランドのウエアは高い機能性に加え、都会的なデザインも人気の理由だという。ファッションアイテムとして着こなす上でのポイントも教えてもらった。
「機能性が前面に出ているので、トップスには素材感やテイストの異なるアイテムを合わせてコントラストを付けたいところです。デニムシャツやジャケット、これからの時期にはポップなプリントTもいいかなと思います」