「ゆるキャラっぽさ」捨てたハスラーの快進撃は続くか

ハスラーの奇跡は今後も続くか?

インテリアもポップ路線からタフな道具のような雰囲気になった

だが、小沢が考えるにこの方向転換は意外にリスク含みだ。なぜなら初代ハスラーは、男性はもちろん、女性ユーザーからも圧倒的に支持されたのである。6年間の国内累計販売48万台は派生車種としては異例で、モデル末期でも月5000台レベルと奇跡と呼びたくなるほどの人気を誇った。

実際、初代ハスラーは都会ではそこまで見かけないが、郊外に出ると驚くほど数多く走っている。それも街中から河原までいろんな場所に。自分なりのカスタマイズが施してあるクルマも多く、エアロパーツが付いていたり、インテリアがカバーや小物でドレスアップされていたりと、生活の相棒として愛されているのを感じる。

先代のポイントはユニセックスなかわいらしさだ。男性の目には適度に「カッコよく」映り、女性からは「かわいい」と思われる。まさに老若男女に愛される「カッコかわいさ」を初代ハスラーは備えていたのだ。

そう考えると、2代目は確実に「カッコよさ」に振ったデザインになっている。初代が備えていた「ゆるキャラ」っぽさを捨てるという勝負に出た、と小沢の目には映った。

果たしてハスラーの奇跡は今後も続くのだろうか?

高羽則明氏(右)。1978年生まれ。2006年にスズキに入社。現行エスクード、イグニス、ジムニーなどの内外装CMF(カラー・マテリアル&フィニッシュ)を担当。新型ハスラーではエクステリアCMFのまとめ役を務めた
小沢コージ
自動車からスクーターから時計まで斬るバラエティー自動車ジャーナリスト。連載は「ベストカー」「時計Begin」「MonoMax」「夕刊フジ」「週刊プレイボーイ」など。主な著書に「クルマ界のすごい12人」(新潮新書)「車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本」(宝島社)。愛車はロールス・ロイス・コーニッシュクーペ、シティ・カブリオレなど。

(編集協力 出雲井亨)

MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
MONO TRENDY連載記事一覧