JO1、視聴者投票で決定 「成長を見守る」楽しみ続く

日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!

3月4日にデビューを果たした「JO1」は、現在の日本のボーイズグループにおける「台風の目」になるポテンシャルを持った大型新人だ。

『PRODUCE 101 JAPAN』出身で3月4日にデビューした新人ボーイズグループ「JO1」(写真:アライテツヤ)

まずは、その結成の背景から紹介しよう。11人のメンバーは全員、2019年9月26日に始まったサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』を勝ち抜いた精鋭だ。番組には、事前のオーディションで約6000人の応募者から選ばれた101人の練習生が参加。彼らがデビューできるか否か、その合否を決めるのは、「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者投票のみだ。

2019年9~12月にGYAO!で配信された『PRODUCE 101 JAPAN』(初回と最終回のみTBS系にて地上波放送)。視聴者による「国民投票」で101人から60人、35人、20人と絞られ、最終回の上位11人が「JO1」としてデビューした

そもそもは韓国で、ボーイズグループ「Wanna One」やAKB48グループの宮脇咲良らが所属する日韓合同ガールズグループ「IZ*ONE」を生んだ、超人気番組『PRODUCE 101』シリーズのフォーマットに基づく日本版。番組の運営は、韓国で同シリーズを展開してきたCJ ENMと吉本興業などの合弁会社「LAPONEエンタテインメント」が、日本向けにアレンジを加えながら展開してきた。JO1の所属事務所も同社が担う。

『PRODUCE 101 JAPAN』の国民プロデューサーは、1日1回、自分が推したいメンバーに投票を続けた。その累計投票数は約6500万票。つまり、デビュー前から強固なファン組織を持った11人の集合体──これがJO1の基盤となっている。それだけでもデビュー時点ではかなりの強みだが、これに加えて、彼らが台風の目となりうる大きな注目ポイントが3つある。1つ目は、「日韓ハイブリッドのクリエイティブ」。2つ目が「デビュー前の猛攻スタートダッシュ」、3つ目は「世界にリーチできる現実性の高さ」だ。

1つ目の「日韓ハイブリッドのクリエイティブ」は、前述のように韓国CJ ENMが関わることで可能になった。今回のデビューシングル『PROTOSTAR』には、MV制作、楽曲制作、ダンスの振り付け、レコーディングなどに、韓国トップクラスのクリエイターが集結。LAPONEエンタテインメント社長・崔信化氏は、「今後も制作能力の高いCJ ENM、マネージメントやプロモーションに長けた吉本興業と、両者の強みを生かした形で進めていきます」と話す。

基礎から作った韓国合宿

12月11日にデビューメンバーに決まった11人が、同月20日に向かったのは韓国。基礎トレーニングに加えて、『PROTOSTAR』制作のためのレコーディングとミュージックビデオ(MV)制作、ジャケット写真の撮影、さらにはファンミーティングの準備など……現地でやるべきことは山盛りだったという。さらには、11人の歌やダンスの経験はバラバラで、まったくの未経験者もいる状態。デビューに向けて急ピッチでレベルを上げるという問題もあった。

韓国合宿初日に彼らを待っていたのは、基礎体力作りや筋力トレーニング。運動強度の高い「バーピートレーニング」などを取り入れた内容で、「プロはこのくらいできなくちゃいけないんだと改めて思い知った」(河野純喜)と語るように、初っ端からキツい“洗礼”となった。合宿中の基本スケジュールは、午前中が基礎トレーニング、午後は振り付けの練習とボイストレーニング。毎日早朝から夜までみっちりトレーニングをしながら、合間合間に、レコーディングやMV撮影が組み込まれるハードなものだった。

当初は4日間が必要とされたMV撮影も、実際に確保できたのは3日間。実は韓国合宿の序盤には、ファンミーティングで販売する写真入りグッズのためのメンバー撮影も予定していたが、その時間すら取れなかったという。

厳しい合宿生活は、メンバーの意識と外見も大きく変えた。意識面では「これからはプロとして見られるんだという現実と、それに対しての責任を強く感じた」(川尻蓮)と語り、その内面の変化は外見にも現れた。厳しいトレーニングの中、並行してダイエットに励んだメンバーも少なくない。実際、今回の取材時には、『PRODUCE 101 JAPAN』の頃とは大きく変わったメンバーの雰囲気と、シュッと垢抜けたビジュアルに驚かされた。

エンタメ!連載記事一覧
注目記事
次のページ
怒涛のメディア露出で話題化
エンタメ!連載記事一覧