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チキンソテーと違う 「串に刺さない」焼き鳥の味わい

自分で焼く鶏肉は味付けも多彩。「焼肉鳥gg」では焼き肉鳥用に作った「香味梅紫蘇醤」「レモンネギ塩醤」など自家製タレ4種を用意

焼き上げて口に運ぶと、ぷわあっと脂身の味わいが広がり、どの部位もみずみずしく、口当たりが非常にソフトだ。ムネ、ササミ、レバーはどれもとろけるようになめらかで、ハツや砂肝はジャリっとしたあの強い歯ごたえを感じた後に濃いうま味が追いかけてくる。臭みはゼロ。今まで食べてきた鶏肉とはまるで別の食べ物のようだ。

希少部位の「さえずり」は牛肉の「コブクロ」のような濃厚な脂身と弾力のある食感がなんとも美味。「ひざ軟骨」はコリッコリの強い食感で酒が進む。新鮮な地鶏を、串に打たず、部位ごとに客自身に焼いてもらう「焼き肉鳥」の発想は、どうやって思いついたのだろうか。

「この店は2店目で1号店は2016年に恵比寿で開業しました。その当時、焼肉店は都内で飽和状態で、焼きとん専門店もブームになりつつありましたが『鶏肉を焼く』という店はまだなかった。『今日は鶏肉を焼いて食べよう』というシーンがあってもいいのでは、と思ったのがきっかけです。また従来の焼き鳥は、味つけが塩かタレの二択がほとんど。しかしうちは塩コショウと一味トウガラシ、サンショ、ユズコショウ、ワサビ、生しょうゆ、そしてウメやネギ塩を使ったオリジナルのタレを4種用意し、焼き肉風にお客さまがお好みの味付けで自由に楽しんでいただけるように工夫しています」(竹田さん)

出店前に全国の鶏肉の部位を100種類以上試食したという竹田さん。ちなみに同店では焼き肉鳥とともに「鍋肉鳥」として、同じ部位をすき焼きのように溶き卵につけて食べるメニューも提供している。焼き肉で鶏をたっぷり楽しんだ後、さらに甘辛い割り下で味わい尽くすのも鶏好きにはたまらない。カップルなど少人数でなければ、焼き肉鳥と鍋肉鳥を両方食べる客も少なくないという。

西麻布のグルメ好きがひっそりと通う「焼鳥 ひらこ」でも串に刺さずに、すし店のカウンター越しのように、焼き鳥が一つひとつ出される

2店目は西麻布の人気店「焼鳥 ひらこ」(東京・港)。六本木通りでバスを降りて歩くこと3分。グルメな大人が好むレストランやバーが軒を連ねるエリアにひっそりとある。こちらも「串に刺さない焼き鳥」を出す都内の人気店で、宮崎県の小林市で育てた純血名古屋コーチン種の「飛来幸(ひらこ)地鶏」を、その養鶏場のオーナー自らが調理して提供する店だ。

予約は午後6時からと同8時半からの2回のみ、メニューは「飛来幸(ひらこ)地鶏おまかせコース(20品)」(1万円、税・サ別)と、トリュフやキャビアなども入れた「贅(ぜい)の食材と地鶏の希少部位コース」(1万5000円、同)のコースの2種類のみ。店の外に看板もなく一見入りづらい雰囲気だが、会員制やオーナーの知人のみ迎えるというシステムではなく、席が空いていれば誰でも予約可能だ。

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