内定辞退は「謝罪」ではない 伝え方も社会人の一歩通年採用時代の就活のトリセツ(5)

2020/4/2

企業側に、内定を拘束する権利はありません。もちろん、内定承諾書に法的な拘束力もないのです。内定通知後に新卒入社を決めるのは、学生本人の意思なのです。

しかしこの後、岡田君は高い確率で次なる問題を抱えることになります。これから選考が始まる企業にエントリーし、複数社から内定をもらうことが考えられるのです。当然、最終的には、1社にかしか就職できません。

そうすると、複数の企業に内定辞退の連絡をしなければなりません。しかし、「内定承諾書」にサインもしているのに、どうやって内定を辞退したらいいのかと悩むことになるのです。特に私の見聞きする範囲だと、事業を急激なスピードで拡大させているメガベンチャー企業は「できるだけ早く、優秀な新卒を囲い込みたい」ということもあり、「内定承諾書」にサインをさせる傾向があります。内定辞退の意向を伝える手紙のテンプレート「内定辞退キット」が売れているのも、こうした背景があります。

内定後のトリセツ

それでは、どんなことに気をつけて、就活生として何をすべきなのでしょうか。就活生へのキャリアアドバイスを続け、「内定後のミスマッチ」の少ない就活サポートをしているベンチャー企業、Beyond Cafe(東京・渋谷)の伊藤朗誠社長に「内定後のトリセツ」についてアドバイスをもらいました。

第一に、「社会人としてこうありたい」が損なわれない会社を選ぶ。複数社から内定をもらって、入社する企業を決めるときに必要なのが、「社会人としてこうありたい」という軸で判断することです。職種や業種で全てを決めるのではなくて、こう働きたい、こうなりたいというイメージが損なわれない企業を選択するようにするのです。

とはいえ、決められないと悩む学生は多いです。そんな方におすすめなのが「仕事をしていく上で、耐えられないポイントを3つ書くこと」(伊藤社長)です。というのも、仕事をしていくと職種とやりがいがフィットして働いている時期は、問題ないのです。問題になるのは、仕事の内容や仕事をする上で大切にしたいことがミスマッチをして、精神的に耐えられない状況になるときなのです。そこでできるだけ、事前に、自分にとって何が耐えられないことなのかを具体的にイメージしておくのです。それも、1つではなく、3つとすることで、より現実的に考え、準備することができます。

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