日経メディカル

ただし、休校の要請そのものに対しては、賛成が反対を上回り(図2)、政治的な判断に従うことで、さらなる混乱を避けるべきとの意見も複数見られた。また、子どもの居場所を確保するために講じられた、学童や保育園の開所への判断にも賛成が反対を上回った(図3)。

図2 臨時休校に賛成?反対?(n=2783)
図3 保育所や学童の原則開所に賛成?反対?(n=2783)
【自由意見より、その2】

●賛成●
・コロナはどこかで連鎖を断ち切るようにしなくてはならないので、こういった時は国民が協力すべきだと思います。(50歳代男性、病院勤務医、脳神経外科)

・どんな対策に対しても批判するのはやめて,協力した方が良い、甘く見ない方が良い。(50歳代男性、病院勤務医、一般内科)

・安倍総理の鶴の一声がなければできなかった英断だと思う。(40歳代男性、開業医、小児科)

・2人の子どもの親ですが、賛成します。無症状や軽症の子どもたちが拡散、大人など周囲への拡大リスクは十分あり得ます。緩やかな感染拡大を目指すなら必要なところでしょう。(40歳代男性、診療所勤務医、小児科)


●冷静に…●
・感染の広がりを抑える意味では既に遅く、時期を逸している感は否めないが、制限をかけないよりはマシだと思う。SARSや新型インフルエンザに比べると重症化率・致死率が低いとされるウイルスに対しこの危機管理能力では、来たるべき重症感染症に対応ができるかどうか、大変不安を感じさせる一連の政治、社会、マスコミの動きである。(30歳代男性、病院勤務医、消化器内科)

・世間の過剰反応に翻弄されている感じ。致死率1%、その中で大半は80歳以上。総パニック状態では仕方ないのか。(50歳代男性、病院勤務医、脳神経外科)

・昔の検査がなかったころのインフルエンザと同じような対応でいいのでは。(50歳代男性、開業医、呼吸器内科)


●感染拡大の予防効果に疑問●
・休校しても学童保育や託児所に集まるなら、あまり意味がない。(40歳代男性、病院勤務医小児科)

・学校を休んで子ども達が家にじっとしている保証はなく、外出するとすれば人が集まる場所と思われるので、それならまだ学校に行っていた方が感染の機会が少ないのではないかとも思われる。(50歳代男性、病院勤務医、脳神経内科)

・地方はともかく首都圏など毎朝の満員電車をそのままにしながら、イベントや学校などのみ止めてもどれだけ効果があるかは疑問。(40歳代男性、病院勤務医、脳神経内科)

・デイサービス中止の方が効果あり。(60歳代男性、開業医呼吸器内科)


●初動が悪い●
・政府が初期に中国からの入国を制限せず、クルーズ船の下船者の隔離をせずと初動を誤ったため感染拡大し、その失政への批判封じのために過剰ともいえる全国一律の学校閉鎖。(60歳代男性、開業医、一般内科)


●一貫性に欠ける・中途半端●
・休校などの措置を取るのであれば初期からやるべき。致死率を考慮し経過観察するのであれば最後までそうするべき。中途半端という他ない。(30歳代男性、病院勤務医脳神経内科)


●その他●
・健康な人は早くかかって免疫を得ましょう。(50歳代男性、病院勤務医、形成外科)

(文 小板橋律子=日経メディカル)

[日経メディカル2020年3月3日付記事を再構成]

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