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松本晃氏は「社長をめざすなら経理、法律、英語が重要」と説く

松本晃氏は「社長をめざすなら経理、法律、英語が重要」と説く

プロ経営者の松本晃氏は、大学院を出て伊藤忠商事に入って間もなく、「将来は社長になりたい」と思ったそうです。そのためにはどんな知識や経験を身に付けておく必要があるかを自分で考え、一つずつ習得していきました。それをまとめたのが「社長になるための13科目」です。中身を聞きました。(前回の記事は「残業手当・値引き…社員の営業力むしばむ4つのワナ」

20代で「社長」志す

伊藤忠に入社して1、2年が過ぎたころ、「会社というところは、たとえ出世しても最後はトップにならないと面白くないな」と思いました。課長は部下に偉そうにしていても部長には頭が上がらない。部長は課長に威張っていても本部長には頭が上がらない。本部長はその上の役員や社長に頭が上がらない。会社というのはそういう構造になっている。だから社長になろうと決めました。

ところが僕は農学部の出身で、商社の経営のことなんて全然わからない。貸借対照表も読めない。そこで社長になるには何を知っておかないといけないか自分で考えながら、独学で少しずつ勉強を始めました。だいぶ後になって、勉強したことをまとめてみたら「13科目」あったんです。

13科目とは、経理、法律、英語。それから人事、総務、マーケティング、IT(情報技術)、財務、製造、営業、品質、プレゼンテーション、一般教養です。

社長は、何かを専門分野を持つエキスパートではなく、ゼネラリストでいいんです。だから知っていなければならないことが当然多い。それで13科目もあるわけですが、どれも等しく重要というわけではありません。特に重要なのは最初の3つ「経理、法律、英語」です。残りの10科目は、基本的な知識だけ押さえておけばいい。試験にたとえるなら、60点ぐらい取っておけばいいんです。

経理は、英語で言えばアカウンティング。これがわからないことには、会社の経営は絶対できない。経理は実践も含めて相当勉強しました。今でもそのへんの経理部長や財務部長より詳しいという自信があります。

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