足の負担を軽減 厚底ランニングシューズ、街歩きにも
特集 ジムトレーニングに活躍する注目グッズ(上)
「今年こそ運動をしよう!」と意気込んではみたものの、外を走るにはまだ寒く、なかなか第一歩を踏み出せないという人も多いのでは? そんな人はジムに通うのも一手。ジムであれば寒さや時間帯を気にせず運動できる。今回は、そんなジムトレーニングに活躍する注目グッズを、独自の視点でピックアップした。
抜群のクッション性/ホカ オネオネ
厚底ランニングシューズで有名なブランド、ホカ オネオネ。そのロードシューズラインアップの中でも、もっともクッション性が高いBONDI(ボンダイ)シリーズの最新モデルが「BONDI 6」だ。
独自のボリュームミッドソール構造により、高いクッション性を実現。ソールは「メタロッカージオメトリー」と呼ばれる形状になっており、車輪のようなローリング運動を導き、スムーズな足運び・体重移動を可能にするという。
底面はフラット構造で、接地面が多いため走っていて安定感がある。スムーズに安定して走ることで、余計なエネルギーを使わず、足の負担を軽減できる。見た目の分厚さとは裏腹に、27センチサイズで片足約310グラムと軽いのも特徴だろう。
同社のシューズは、ランニング目的だけでなく、街履きとしても人気が高い。このBONDIシリーズは有名アパレルブランドやセレクトショップとコラボレーションしており、ファッション性の高さも魅力だ。「ランナーはもちろんのこと、普段履きとしても性別問わず、幅広い年代のユーザーが増えている」(デッカーズ ジャパンのホカ オネオネPR、柿崎愛氏)
チップ内蔵でアプリ連動/アンダーアーマー
より安心して、より長く走れることを目的に作られているアンダーアーマーのランニングシューズ「UA HOVR INFINITE2」。米「Runner's World」誌が選ぶ「2019年に推奨するシューズ」に選出された「UA HOVR INFINITE」に続く新モデルだ。厚底シューズという表現はしていないが、クッショニングに優れたシューズを展開しており、「ジムトレーニングで使用しているユーザーも多い」(ドームのブランドマーケティング部、岡英代氏)。
アンダーアーマーのクッショニングの特徴は、独自の「HOVR(ホバー)テクノロジー」。高反発で軽量なフォームをメッシュ素材で包むことにより、着地時の衝撃を吸収しつつ、それを推進力に変換するという。特にINFINITE2は、ソールが2層構造になっているため、安定度があり、足を守りながら前へ進む感覚を味わえる。27センチサイズで片足305グラムと非常に軽い。
シューズ内部にチップを内蔵しており、ランニングをトラッキングして「MAP MY RUN」というアプリと同期できる。ペースやルート、距離、消費カロリーからケイデンス(足の回転数)やストライドといったランニングフォームに関するデータを入手可能。日々のトレーニングからフルマラソンまで、幅広い用途に活躍するスマートシューズとなっている。
「安全に走りたい、ケガなくフルマラソンを完走したいというランナーに支持されている。日々のランニングデータを管理分析したいというユーザーも多い」(岡氏)
クッション性と反発力がアップ/アディダス
2015年2月の登場以来、パフォーマンスの高さからランナーたちの支持を得ているアディダスの「ULTRABOOST」シリーズ。その最新モデルが、2019年12月に発売された「ULTRABOOST 20」だ。
シリーズの特徴は、クッション性と反発力という相反する性能を兼ね備えた独自テクノロジー「BOOST フォーム」を採用している点だが、ULTRABOOST 20のミッドソールは、従来モデルに対して、このBOOSTフォームを20%増量。その結果、少ない力で推進力を生み出すことができるようになった。ヒール部分には、足の動きに合わせてかかとをしっかりホールドする「3Dヒールフレーム」を搭載し、安定した走りを実現。アキレスけんまでサポートするという。
アッパーには、新しいニットアッパー「プライムニット360」を採用。繊維をミリ単位で配置するという技術を生かし、靴下のように足に密着するフィット感を実現。27センチサイズで片足310グラムと靴自体も軽いため、素足のような感覚でランニングを楽しめる。
本格的なランナーはもちろん、リフレッシュのために街中を走りたいと考える人や街使いとしてランニングシューズを求めている人の購入も多いという。「デザインに対する人気も高く、幅広い層の年代から支持を得ている」(アディダスジャパンのマーケティング事業本部、上坪靖子氏)
足の負担を軽減、厚底ランニングシューズ 街歩きにも
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(文 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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