都内での仕事なら収納も問題なし

SA229のサイズは幅30×高さ40センチ。マチは6センチと薄い。このくらいの厚さなら、背負ったまま電車に乗っても、混雑した電車でなければ周囲に迷惑はかけないだろう。実際に使ってみて、持ち手が付いているのも地味にうれしいことがわかった。外では背負った状態で移動して、取引先などのオフィスでは、手提げかばんのように持つことができる。

マチは6センチの薄さで電車などにも乗りやすい。持ち手があるので手提げかばんのように持つこともできる

リュック自体はダブルジッパーで大きく開く。内部にはオープンポケットが2つとジッパー付きのポケットが1つあり、小物の整理もしやすい設計になっている。

僕はノートパソコン(VAIO SX12)とiPad Pro(11インチ)をメインのコンパートメントに入れ、オープンポケットに小型のUSB Type-C充電器や名刺ケースなどを入れている。タブレットをピッタリ収納できるポケットが内部になかったので、iPad専用ケースに入れることにした。これでも、まだ書類なども入れる余裕は残っている。TRIONには外側にもう1つシッパーポケットが付いたSA230というリュックもあるが、現在のところ、僕が都内での仕事で使う分にはSA229で問題なかった。

メインコンパートメントはダブルジッパーになっており大きく開く。パソコンやタブレットなどを収納するには十分なサイズだ

SA229の本体重量は約840グラム。VAIOとiPadなどを入れて背負うと正直重さは感じるが、革ならではの質感を考えると、このあたりはトレードオフの関係にも思える。

ここ数年、使いやすい薄型リュックをいろいろと探しているのだが、革を使った製品は意外と見つからなかった。SA229の価格は2万8600円(税込み)。毎日使うビジネスリュックとしては手ごろな価格だろう。バッグとしての質感も良く、コストパフォーマンスの高い製品といえる。

買う前に実物を見たい

実際に使ってみて感じたのは、やはりこういった製品は買う前に実物を確認したい、ということだった。

TRIONは大阪のメーカーなので直営店も大阪市しかない。ホームページに掲載されている取扱店舗でも、常時展示されているのは一部商品に限られるようだ。質感が気になる革製品だからこそ、さまざまなモデルを実際に手に取り、見比べてみたい。持ち歩くアイテムは人によって違うので、実際に入るか試したい人も多いだろう。モノは間違いなく良いので、気軽に実物を見られるようになれば、興味を持つ人ももっと増えるのではないか。(※編集部注 トライオンに確認したところ、実物を見たい場合は、同社代表電話06-6263-8025に連絡すれば、取扱店舗を教えてくれるという)

実物を見られるショップが増えてくれると購入に踏み切りやすいだろう

毎日、SA229を使っているおかげで、持ち運ぶ荷物も少なくなっている。2020年は持ち歩くモバイル機器なども吟味しながら、できるかぎりミニマルな生活に移行していきたいと考えているのだが、薄型リュックの導入はその第一歩といえるかもしれない。

津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)。

(文 藤原達矢、写真 吉村永)