ビジネスでも違和感無しのショルダーバッグ

トライオンの「SA132」は、B5サイズ対応のショルダーバッグ。サイズが220×315ミリで、ほぼマチがなく、そのためかなり小さく見えるし、実際に提げてみると、邪魔にならないせいか、とても歩きやすい。マチはないけれど牛革製でハリがあるので、エコバッグのような型崩れがなく、スーツなどに合わせても不自然ではない。だから、使用範囲がとても広いのだ。
iPad Pro 11インチが収納できるサイズのため、ビジネスにも活用できる一方で、肩から提げたままで電車やバスの椅子に座っても邪魔にならないので、身の回りのモノを入れるような普段使いにも役に立つ。
もちろん、折りたたみ傘なども入るし、手帳や筆記具などは、内部のファスナーポケットやオープンポケットにも分けて収納できる。つまりセカンドバッグ的にも使えるけれど、ビジネスバッグとしても使えるように作られているのだ。その点、上記の2つのバッグとは多少コンセプトは違うのだけど、サコッシュ的な使い方をすると、とても快適なので、筆者は、iPadが必要な時の外出には、もっぱら、このバッグを使っている。
このバッグにiPad、デジカメ、手帳、ペンケース、A4サイズのファイルを折り畳んで収納できるキングジムの「コンパック」などを入れれば、打ち合わせに出かけるときも問題はない。ペットボトルとカメラにiPadと文芸誌を入れて散歩に出かけることもできる。ビジネスにもプライベートにも使えるので気に入っているバッグだ。革の質感がとても良いのも魅力。いち早く薄マチのビジネスリュックを作ったトライオンならではの製品だと思う(記事「身軽で他人の邪魔になりにくい 最新薄型リュック5選」参照)。
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。
(写真 ヒロタコウキ=スタジオキャスパー、モデル 高岡希帆)
※取材協力 アシストオン(https://www.assiston.co.jp/)