イルミネーションと名物を楽しむ 冬の米ポートランド

クリスマス準備は感謝祭の終了とともに始まる。実は全米一のクリスマスツリー生産地で、ちょっと車で20分も走ればクリスマスツリーファームがある。そこで好みの木を切ってもらって、家に持ち帰る。ちゃんとボーイスカウトなどが回収活動もする。

クリスマスのディナーは家族集まってターキーを楽しむ。クリスマスらしい色柄のセッティングで

ディナーはターキーの丸焼きを家で。焼くのに3時間ほどかかるが、スタッフィング(細かく切ったフランスパンとバター炒めのニンニク、タマネギ、ハーブ、チキンスープ、卵をあえたもの)とクランベリーソースに肉汁で作ったグレイビーソースと、どれも調理は難しくない。多人数で分け合える料理がいっぺんに出来上がるのでお薦めだ。

ターキーの材料はシンプル。焼き上がりをさばいて、多人数で楽しむ

イルミネーションもポートランドの冬の見どころとなっている。感謝祭翌日から始まっているオレゴン動物園の「ズーライト」は、光の動物たちをさまざまに楽しめて家族向けにおすすめだ(午後5時~9時、動物園入場料が必要、期間は2020年1月5日まで)。サウスイーストにある住宅街の通り(ベルモント通りからスターク通りの間)「ピーコックレーン」は、1932年から続くコミュニティーのクリスマスの電飾で知られる。すべて一般の家にもかかわらず、毎年、華やかに光り輝くイルミネーションを見に人が集まる(2019年は12月15日~31日の午後6時~11時)。

光の動物たちがいっぱい並ぶ「ズーライト」。華やかで家族で楽しめる(Winter shoot for Travel Portland. Photo by Jamie Francis)
まるでテーマパークのような派手さのピーコックレーン

年明け20年2月6日~8日には「ポートランド・ウインター・ライトフェスティバル」が開催される。100を超えるアーティストが参加して、ウィラメット川沿いなどで光に浮かぶ氷の彫刻、インタラクティブなタッチで光る作品、光の森など、冬の夜を彩るイルミネーションを作成する。きりっと冷えた冬の空気をイルミネーションで、また冬らしいダークなエールビールでこのシーズンを楽しむのがポートランド流だ。寒さとはうらはらに、気持ちは温かくホリデーシーズンを迎えることができる。

街の中央を流れるウィラメット川にかかる橋もライトフェスティバルで輝く(Gatto della Verita、Artist: Sarah Brice, Photo by Brooke Hoyer)
小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員
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